不動点
fixed point
F(f) = f
を満たす f
を、 F
の不動点と呼ぶ
その写像によって自分自身に写される点のこと
この f
は値のこともあれば、 f
自体が関数ということもある
任意のラムダ抽象は1個以上の不動点を持つ
不動点を持たない写像もある
任意のラムダ式は1個以上の不動点を持つ
つまり、任意のラムダ式 M
に対して、M =_\beta Mfとなる不動点 f
が存在する
なぜなら、 YM = M(YM)
が成り立つので。
この
f
もラムダ式なので、不動
点といえど、
関数であることに注意

つまり、以下のように言い換えられる
任意のラムダ式 M
の不動点は、 YM
である
不動点は値のこともあれば、関数のこともある
不動点と言えど、関数になっていることもあることに注意
不動点が値になっている例
以下の関数の不動点は、 0
や 1
や undefined
不動点が関数になっている例
以下の関数の不動点は、通常の階乗関数 fact
hsphi' f x = if x == 0 then 1 else x * f (x - 1)
写像の不動点
xy座標なら、 f
と y=x
の交点とも言える
関数f(x)=x^2-3x+4
f(x)=xを解いて、x=2が求まる
これが「f(x)の不動点」
関数 \x -> 42
不動点は42
恒等関数 \x -> x
任意の点が不動点になる
関数 \x -> x*2
不動点は0,1
参考
attractive fixed point