ファノ平面
PG(2,2)
lineは7本
円も含める
e.g. [100]
点Pがファの平面の点であるとき、P\in\mathrm{PG}(2,2)のように表記する
e.g. (1,0,0)\in\mathrm{PG}(2,2)
「
Q\in\mathrm{PG}(2,q)」のような表記を見たときに、「
Qは点である」ということを思い出したい
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点は7個
e.g. 111
具体例
上図の3点100, 101, 001から成るlineを[abc]((a, b, c)\ne (0,0,0))とすると、
abcと3点の内積が0なので、[abc] = [010]と分かる
もっと具体的に書くと、以下の方程式を解いてa,b,cを求めている
a1+b0+c0=0
a1+b0+c1=0
a0+b0+c1=0
更に、上述の条件より(a,b,c)\ne(0,0,0)
これよりa=0,b=1,c=0
m(100) =m(010) =m(001) = 1
m(111) = 2
m(110) =m(011) =m(101) = 0
で定義する
定理19.3とか?(和がn=5になる)
m([010]) =m(100) +m(101) +m(001) = 1 + 0 + 1 = 2のようにカウントしていくと、
最終的に(a_0, a_2, a_3) = (1,3,3)を得る
例えば
a_2=3は、重複度
2のlineが3本あるという意味
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以下の定理19.4より
Gが生成する
[5,3,d]_2符号
Cの
重み分布は
(A_5,A_3,A_2,A_0)=(1,3,3,1)となり
具体的に書くと
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A_{n-0}=A_5=(q-1)1
A_{n-2}=A_3=(q-1)3
A_{n-3}=A_2=(q-1)3
A_{n-5}=A_0=(q-1)a_5=q-1 #?? であり、q=2,n=5なので。
d=2とわかる
なぜならば定理19.3
つまりd=n-3=5-3=2
\max\{m(l)|l: \mathrm{line} \;\mathrm{in} \;\mathrm{PG}(2,q)\}は
(1,3,3)の中のmaxなので3
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定理19.4
a_iから、符号の重み分布を調べる
A_{n-i}=(q-1)a_i
補足
a_i=|\{l:\mathrm{line}|m(l)=i\}|
lineの重み分布みたいなやつ
例: (a_0, a_2, a_3) = (1,3,3)のとき
例えばa_2=3は、重複度2のlineが3本あるという意味
例: [11,3,6]_2符号\mathcal{C}の生成行列Gを構成する
定理19.3より、以下の2つが言える
①7点の重複度の総和は11
②m(l)\le5
ファノ平面の図的に、点は3種類に分けられる
三角形の頂点(3つ)
三角形の辺の中点(3つ)
円の中心(1つ)
同じ者同士は対等であると考えられる
なので、①より11を7に分けるなら以下のパターンしか考えられない
3つの 2
、3つの 1
、1つの 2
これで総和は11=2*3+1*3+2*1
ここで問題になるのは、3つの 1
と 2
を頂点と辺のどちらにするかだが、②を使えば決まる
三角形の頂点(3つ)→2
三角形の辺の中点(3つ)→1
円の中心(1つ)→2
書き込むと
生成行列を構成する
各点を、重複度の個数分、並べればいい
∵重複度の定義
例えば点100の重複度は2なので、100を2個並べる
結果的に以下が得られる
G=\begin{pmatrix}1&1&0&0&0&0&1&1&0&1&1 \\ 0&0&1&1&0&0&1&0&1&1&1 \\ 0&0&0&0&1&1&0&1&1&1&1\end{pmatrix}
順番は関係ない。等価なものになる
まとめると
Gは、k\times nだが、
nはn=\sum_{P\in\mathrm{PG}(2,q)}m(P)から来てる
つまり、
q^2+q+1個分の重複度がわかっていれば求まる
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qは\mathrm{PG}(2,q)で与えられる
kは符号の形式[n,k,d]_qから与えられているはず
例題
PG(2,q)の全ての点を列として1つずつ並べてできる行列Gを生成行列とする[n,3,d]_q符号\mathcal{C}の長さnと最小距離dとA_dを求めよ
解答
以下の性質がわかっている
①Gはk\times n行列
②「PG(2,q)の全ての点を列として1つずつ並べてできる行列Gを生成行列とする」
∵問題文
④n=\sum_{P\in\mathrm{PG}(2,q)}m(P)
∵ 定理19.3
つまりq^2+q+1個の重複度の総和
これらより、PG(2,q)の各点の重複度は1であることがわかる
なぜなら、①②より、点の個数とGの列数(つまりn)が等しくなることがわかる
これと③より、n=q^2+q+1
これと④より、各点の重複度は1
以下の性質より、各lineの重複度が得られる
⑤上の議論
⑥各lineはq+1個の点を含む
⑦lineの重複度m(l)=\sum_{P\in l}m(P)
これらより、任意のlineの重複度はm(l)=q+1
よって、⑧a_{q+1}=q^2+q+1
よって最小距離dは
⑨d=n-\max\{m(l)|l: \mathrm{line} \;\mathrm{in} \;\mathrm{PG}(2,q)\}=n-(q+1)=(q^2+q+1)-(q+1)=q^2
∵ 定理19.3
また、d=n-(q+1)(∵ ⑨の途中式)と、⑧と、定理19.4より、
A_d=(q-1)a_{q+1}=(q-1)(q^2+q+1)=q^3-1