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Feminism

Feminism and Social Justice by Bettina Aptheker
Bettinaは30年フェミニズムについて教鞭をとっている
講義内容
フェミニズムの定義
1951年の亜鉛を掘る労働者のスト
1970年にフェミニスト活動家をFBIが逮捕したことをきっかけに起きた運動
The #metoo Movement

森喜朗発言は女性蔑視や数合わせが批判されているが、それだけが問題ではない
フェミニズムはSNSで攻撃するものと思われているが、もっと広い思想である
近代の女性排除
民主主義起源、古代ギリシアの民主政は女性や外国人に参政権はない
フランス人権宣言でも財産を持つ男性の権利である
ルソーは女子教育を「男性は能動的で強く、女性は受動的で弱いから女性は男性に気に入られるようにしなければならない」ための教育とした
当時も批判はあった
公私の区分
公 経済、国家、政治 主として男性が活躍
私 家族、個人、性 女性が活躍
法律で矯正されていないが、結婚して子供を育てる過程で女性が私の領域へいってしまう
これに対抗するためにFeministはジェンダー概念をつくった
男女は違う、という知識や見方を問う学問がジェンダー論
森発言
マスメディアは女性蔑視としたが
蔑視は個人的な意識
社会的に女性という集団の不平等を助長するので差別のほうが正しい
権力者の発言は正しい知識になる
これが問題である
トランプの女性差別に対する #MeToo
性差別への抗議がフェミニズムの政治である
フェミニズム内部の政治
フェミニズムのおおざっぱな流れ
19世紀後半から20世紀頭
公的領域での女性の権利を求めた
女性参政権要求
産業革命後貧富の差が生まれると社会主義運動が生まれた
女性労働者のなかに社会主義フェミニズムに成長
1960-70s
性暴力、セクハラ、DVを問題視
人種差別や環境破壊なども
なんで環境破壊がフェミニズムなの?基素
ジェンダーとどう関係してるの?
色々考えていくとつながっていきそうだけど、スコープ広がりすぎじゃない?
1980-90s
それまでのフェミニズムは白人・中上流階級・異性愛の女性だった
マイノリティ女性も女性だという議論がおきた
女性がトップになったら男女平等か?
近代オリンピックの父 クーベルタン「女性のスポーツは非常識」
オリンピックは男性的身体性が基軸
フェミニズムの戦い方
1. リベラル・フェミニズムのオリンピックへの参加要求←現実はこっちが動いた
2. Radical feminism(1960s)の参加反対運動
男並みの平等がフェミニズムの目標なのか?
女性が男性のようになるのが男女平等なのか?
現代オリンピックはフェミニズムが批判してきた要素だらけ
公金で大規模開発
開発地に住んでいるマイノリティを排除
そうなの?基素
橋本都政のあいりん再開発は貧困層が住めなくなっているが、こういうのも反対なの?
自然破壊
金メダル数の競争でナショナリズムの発揚
森発言はオリンピック全体の見直しまで求める射程をもっている
あまり納得できない基素
フェミニズムは大学で守られてきた
しかし大学はエリートしかいけない
フェミニズムは高学歴女性のものだと思われたが、活動がひろがないので力を持てない
フェミニズムのためには知識という特権を捨てる必要がある
サヴァルタンという最も抑圧された集団の声を聞くことができるのかを研究している



資本主義が女性の抑圧を生んだという声が最近あるらしい
アメリカに比べてマイノリティの権利主張が当たり前と受け止められにくい
個人的にはTwitterでのひどく攻撃的な主張と、そのような人たちが自称フェミニズムとしていることから対応付が訓練されている基素
ネオリベラリズムとジェンダー
ネオリベ以前
福祉国家
第二次大戦あとから1970年ごろまで
経済が安定しているときのシステム
正社員中心
国家は社会保障・社会政策・副詞で生活保障
性別役割分業家庭
特に日本は家族の自助だのみ
この辺の感覚はどう養われているんだろう基素
つまり、日本以外はどういうところが自助頼みではなかったのか?
ネオリベは社会的再生産の支援を削減、民営化する
社会的再生産
人が生きていくのに必要だが、お金になりにくい
家事、子育て、介護、教育、医療、福祉
女性の無償労働が増加
子育てとか
保育などの民営化サービスを買うために女性が働く必要がある
支出が増えているから働いていない女性が働く必要があると言うような意味っぽい基素
女性が働いていないことを前提に議論してるのが気になる
教育、医療、福祉などは女性の非正規労働者が多い。この収入がへりがち
ネオリベの自己責任はマイノリティにきつい
ネオリベはフェミニズムに逆風
「女性差別は終わったから頑張らないとね」
社会運動の弱体化
個人の自由な競争がいいとされるため
エリート女性の登用
ネオリベと関係している法律
均等法
男女共同参画基本法
女性活躍推進法
日本は1985からネオリベ化が進む
正社員の男女の賃金格差
男より30%ぐらい賃金が低い
総合職と一般職の違い
なぜ生まれるのかはいろんな説がある
1985年以前は男女差別が明確だった
女性はコピー取り、お茶くみ
お茶を汲むような仕事を与えるための人を雇えている余裕がすごい基素
結婚したり、30ぐらいで退職しなければいけない
女性運動は雇用平等法を求めたが、政府・企業主導の法律になった
代わりにコース別雇用が誕生
総合職 男性
転勤・残業も多いが昇給も多い
一般職 女性
転勤・残業が少ないが昇給も少ない
はっきり性別はかかれていないが実質的に差別している
働き方を男性的/女性的に分けている
一般職が女性的というのはなぜ?基素
一般職のほうが女性が多いらしい(なぜ?)基素
非正規労働
60年代高度成長期 労働力不足解消のため主婦のパート化をしたのが非正規労働のはじまり
養われている女性が前提
現在、女性労働者の主流は非正規労働
非正規を入れた場合の男女平均所定給与格差
正社員男性100
男性非正規 55.1
女性非正規 50.7
85年 派遣法も成立
女性労働の領域でネオリベ化が確率
序列の確率
00年代は総合職が女性が多くなるが、離職率が高い
正規・非正規の格差はそのまま、女性の中に競争が導入される
ここでいう競争は正規(総合・一般)・非正規のような賃金格差の話っぽい基素
政策の方針でジェンダー中立
gender equalityと日本語の意味は結構違う
性差別禁止法ではないし平等参画ではない
有意義なものはあるが
差別禁止ではなく男女の参画
平等のためではなく、経済的利益のためという視点
ネオリベの思想
バックラッシュ
性別役割分業、男らしさ、女らしさを肯定する運動
夫婦別姓反対運動
小林よしのり
新しい歴史教科書を作る会
日本会議
自民党のプロジェクトチーム
憲法9条改正とからむらしい
どうからむの?基素
見えにくい格差
ポストフェムニズム
アンチフェミニズムを基盤とした状況
フェミニストは男になりたい女性
フェミニズムは女性の甘え
フェミニズムは怖い
フェミニズムが重視したエンパワーメントが個人主義に還元
新しいフェミニズムとして定着
作品
Bridget jones's diary
Ally McBeal
Sex and the city
自由や選択を享受しながら、政治的変革としてのフェミニズムには否定的
2015 女性活躍推進法
バリバリ働きたい女性をより働けるように
女性活躍がフェミニズムの目標だと思われるようになる
過半数を占める非正規や働けない女性は見落とされている
男女共同参画が女性活躍制作に移行
コース別雇用と非正規差別による分断が放置されている
女性同士の平等性を求めるフェミニズムは成立しにくい
ネオリベラルなフェミリズム
リーンイン・フェミニズム
フェミニズムへのバッシングへの対抗として正当化されているが、実は共犯関係

> @hiroko_TB: そうなんですよね、日本のフェミニズムは、キリスト教の保守主義団体である矯風会が、性表現規制をするために立ち上げたような流れもあったりするので、流れとしては表現規制をしたいという伝統があるのはその通り。
>1957年に売春防止法が施行され、高度経済成長の達成を通して日本が社会的に豊かになっても、売春は決してなくならなかった。売春する女性を保護・更生の対象とした婦人保護事業もうまく機能しなかった。宗教的道徳観に基づいて、買う側の男性を加害者として断罪し、売る側の女性を被害者として救済しようとする矯風会の思想と運動は、男性だけでなく、矯風会が救おうとしている当事者の女性たちからも支持を得られず、女性運動やフェミニズムの中でもマジョリティになることはなかった。
> 1990年代以降は、宗教的な道徳観からではなく、「女性蔑視や性暴力を助長する」「性差別の一形態」といった人権擁護の視点から、ポルノグラフィなどの性表現を「女性の性の商品化」として批判する動きへと移行していく。
> そしてSNSが普及した2010年代以降、「男性=加害者/女性=被害者」という二元論に基づいた感情的な議論が広がっていく中で、矯風会の思想が「再発見」されることになる。
坂爪 真吾
>1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障害者に対する射精介助サービス、風俗産業の社会化を目指す「セックスワーク・サミット」の開催など、社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。
性表現規制をするために立ち上げたと言うようなソースはみつからなかったが、規制をしようという思想に近くなるのは活動領域から理解できる

>でも対談形式で細かく説明せず断定して話が進んでいくので「真面目にフェミニズムを勉強する」というのとはちょっと違うかな。
>前半はフェミニズムと社会運動の歴史がわかりやすく学べる上、団塊の世代あたりの女性の日常的な経験に落とし込んだ形でフェミニズム的な考え方や社会への疑問を確認できる内容になっています。
> しかし後半はうーん、…現代の若者や社会の実態を上手く捉えてはいないまま批判してしまっていら感じ

初期フェミニズムは男が敵だった
家父長制からくる性差別に対して抵抗するのがフェミニズムである

著者の専門は米英文学・批評理論
フェミニズムという用語に瑕疵があるという指摘
構成員が男と女で、権利に均衡があり、ゆえに女が権利主張するということが包含されている
女に対する抑圧に対抗するという形で生まれた
この場合、性の不均衡を感じた男性がいたとしても包摂できない
フェミニズムという上記の前提の枠組みの中は男性にとって居心地が悪いから
それでも今のところはこの用語を使いたい
女という枠組みを解体できない限り、それ以外に同様に展開するのも難しいから、というのが著者の理屈らしい
女の解放という枠組み自体の問題化
女だけの問題ではないよねという議論の発展を見据えている
この枠組みは理想的にはいずれ要らなくなると考えている
第一部は歴史パート
主としてアメリカの理論を扱う

>いま拡散しバックラッシュの危機にもあるというフェミニズムは, 何と闘い何と和してきたのか.主要人物・事件・ 女性学の展開を追い,リベラリズム,社会主義,戦時体制そして「ネオリベ」へと続くうねりのなかで,身体・家庭の政治,国家の政治と葛藤してきた流れを,「我々の政治史」として理解する.
目次
序 章 フェミニズムとは何なのか
I 第一波フェミニズムと女性参政権運動
1 イギリスの女性参政権運動
2 フランスの女性参政権運動
3 日本の女性参政権運動
II 第二波フェミニズム――アメリカと日本のリブ
4 アメリカにおけるウィメンズ・リブとその後
5 日本の「ウーマン・リブ」とその後
III ネオリベラリズムとポピュリズムの時代の日本の女性政策
6 男女雇用機会均等法から男女共同参画社会基本法へ
7 家庭内暴力の争点化からDV法制定・改正,そして児童虐待防止法へ――アメリカと日本の経験
IV フェミニズムに対するバックラッシュ
8 アメリカにおけるバックラッシュ
9 日本におけるフェミニズム・バックラッシュの登場と展開

>文字通り 男が世界を 牛耳っているのです 千年前なら これで良かったかもしれません その時代の人間にとっては 肉体的な強さが 生き抜くうえで 最も大切なことだったのですから 肉体的に強い人が主導権を 握ることが多かったのです そして 男性は 一般的に 肉体的に強いのです 例外もたくさんいますけどね
>高級ホテルに1人で来る ナイジェリア人の女性は 売春婦だと思われるのです
>私は怒りを感じているのです ジェンダーが 深刻な不平等を 生み出しているのですから 皆 怒るべきなんです 怒りは長い間ポジティブな変化を 生み出してきました でも 私は怒りだけでなく 希望も抱いています 私は 人間には 自らを良くしていくことができると 強く信じているからです
>手始めに 娘の育て方を変えなければいけません 息子の育て方も変えなければいけません 間違った育て方のせいで 男の子たちに害を与えています 彼らの人間性を抑圧しているのです 「男らしさ」を とても狭く定義して その硬くて小さいおりの中に 男の子たちを押し込めているのです 「男は恐れてはならない」 「弱さを見せてはだめだ」と 教えます 「本当の自分に蓋をしろ」と ナイジェリア風に言えば 「強い男」であれ と 中学生になると 男の子も女の子も十代で 同じくらいのお小遣いをもらいますが 一緒に出かけると いつも男の子が払うべきという 空気になります 男らしさを見せるためです なのに 男の子の方が 親から お金を盗むことが多いのを不思議がります
> でも もし 男らしさとお金は 関係がないと 教えられていたらどうでしょう? 「お金は男が払うもの」 という考えではなく 「持ってる人が払う」で いいじゃないかと もちろん 長年続いてきた 男性優位社会では 男性の方が多く持っている場合が 多いですが 今から 子どもの育て方を変えれば 50年後 100年後には そんな男らしさを証明してみせる 必要はなくなるのです
>でも 一番悪いのは 男は強くあれと 思わせていることです それは男性の自我を 非常に脆いものにします 「強い男」になるしかないと 思えば思うほど 自我が弱くなってしまうのです
>でも女の子にしていることは もっとひどいことです そんな脆い男性の自我に 応えるように育てるのですから 自分を抑え込み 小さい存在であれと教えるのです 女の子にはこう言います 「野心的でもいいけど ほどほどにね」
この辺りの書き口に怒りを感じる
どっちが悪いと比較できるものなのか?
>息子だったら 彼女がいても平気ですよね でも 娘の彼氏? とんでもない!
>家事が大嫌いな女性がいました 本当に嫌いなのですが 好きなフリをしていました 「良き妻」になるように 育てられたからです ナイジェリアで言うところの 「家庭的」な女性に 結婚して しばらくすると 彼女は変わったと夫の家族が 文句を言い始めました 。変わったのではなく 嘘に疲れただけです
これは結婚したいから相手が好きな属性に合わセタということではないのか?男女共にありそうだが
>最近 ナイジェリアの大学で 若い女性の集団レイプ事件がありました ご存知の方もいるでしょう ナイジェリアの若者の多くが 男女共に こんな意見を言っていました 「もちろん レイプは犯罪だ でも なぜ女の子が1人で 4人の男の子と部屋にいたんだ?」 こんな非人道的なことを 言えてしまうのは 女は罪を背負って生まれてきたような存在だと 教えられてきたからです
これが平等じゃないというのはどこなんだろう?
「男の子が1人で4人の女の子と部屋にいたんだ?」に違和感がある?
>男の子と女の子が 生物学的に違うのは事実です でも 社会的価値観が その違いを強調するせいで それを実現せねばならなくなっています
>例えば 料理です 現在 一般的に女性の方が 男性よりも家事をやっています 料理や掃除など なぜでしょう? 女性には料理をする遺伝子が あるからでしょうか?
>私は若い頃に沁みついた ジェンダーにまつわる考え方を 忘れようと努めています それでも ジェンダーに関する固定観念に 直面すると 自分の弱さを感じる時があります 初めて 大学院で創作を 教えることになった時...心配だったのは 服のことです 一目置かれたいと思いました 女性であるがゆえに 自分の能力を 証明しなければと思ったのです あまりに女性らしい格好では 甘く見られると思ったのです 本当はリップグロスをつけて 可愛らしいスカートを履きたかったのですが やめました 代わりに 真面目に見えて 男っぽくて カッコ悪いスーツにしました
>男性が会議に行く支度をしながら 男性的になりすぎないようになんて 心配したりしませんよね 女性であれば 会議に行く支度をする時 女性的にしすぎると どう見られるか 甘く見られるのではないかと 心配しなければいけません
この感覚は全然ない(女性的な雰囲気の服を着ていたからどうと思うこともない)
めちゃくちゃ汚い格好をしていたら汚いなと思うだろうが性差ではない基素
>ジェンダーについて考えようとしない あるいは気づかない男性が多いことが ジェンダー問題の一部なのです
どんな問題も当事者以外には問題にならない

男性に向けたメッセージ
自分が誰かは自分で決めろ
同一労働同一賃金
アフリカの全ての女子を学校に
なぜ男性が参加する必要があるのか
女性による女性の問題になってしまっている
ジェンダー平等は人権問題だから全ての人を対話に招く必要がある
このサイトを読んでもgender equalityがなにかということについては書いてない
認知を広めるのを優先して議論は避けているのかな?

カテゴリーと結びついたステレオタイプが全ての人(性別に関わらず)を抑圧しているというのが基本的な考え方
第1波 女性が政治参画できる権利を勝ち取る運動
1960s
女性は家の中のことしか考えられないので政治に参加する必要はないと考えられていた
第2波 「女らしさ」からの解放運動
1960s late -1970s
法制度を平等にしても、投票内容がジェンダーロールに縛られる
ミクロな友達関係や恋愛関係におけるジェンダーロールのステレオタイプがある
相手がジェンダーロールを求めていたら、相手に気に入られるためにはジェンダーロールを受け入れなければならない
この説明はFeminism#61a2033b774b1700000a464fと違う基素
1980s女子アナブーム
今も消えていない
第3波 女らしさは自分で決めると言う運動
自分が女らしいと言う女らしさを追求する
従来のステレオタイプの外に新たなステレオタイプを作る
ガングロ、ギャル文化
第4波 SNSをつかった運動
悪いところ
カテゴリーと結びついたステレオタイプを強要する
「AV女優は全員被害者である」「sex workerは人格破壊」と当事者の話も聞かずにカテゴライズする
AV新法関連でそのような発言をする人がいる
1-3は「ステレオタイプとそれによる差別をを跳ね除ける」が共通していたが、自らがステレオタイプを強要しておりフェミニズムではない。宮台真司はこれをクソフェミと言う
良いところ
カテゴリ横断も認める。男と女にとらわれない。