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理科系の作文技術
初版刊行日1981/9/22
紙を使ってレポートを書く前提になっている箇所は現代では古い

もくじ
1.序章
2.準備作業
3.文章の組立て
5.文の構造と文章の流れ
7.事実と意見
8.わかりやすく簡潔な表現
> 1940年、潰滅の危機に瀕した英国の宰相の座についたWinston Churchillは、政府各部局の長に次のようなメモを送った。
> われわれの職務を遂行するには大量の書類を読まねばならぬ。その書類のほとんどすべてが長すぎる。時間が無駄だし、要点をみつけるのに手間がかかる。同僚諸兄とその部下の方々に、報告書をもっと短くするようにご配意ねがいたい。
> (ⅰ)報告書は、要点をそれぞれ短い、歯切れのいいパラグラフにまとめて書け。
> (ⅱ)複雑な要因の分析にもとづく報告や、統計にもとづく報告では、要因の分析や統計は付録とせよ。
> (ⅲ)正式の報告書でなく見出しだけを並べたメモを用意し,必要に応じて口頭でおぎなったほうがいい場合が多い。
> (ⅳ)次のような言い方はやめよう 
> 「次の諸点を心に留めておくことも重要である」
> 「…… を実行する可能性も考慮すべきである」。
> この種のもってまわった言い廻しは埋草にすぎない。省くか、一語で言い切れ。
> 思い切って、短い、パッと意味の通じる言い方を使え。くだけすぎた言い方でもかまわない。
> 私のいうように書いた報告書は、一見、官庁用語をならべ立てた文書とくらべて荒っぽいかもしれない。しかし、時間はうんと節約できるし、真の要点だけを簡潔に述べる訓練は考えを明確にするにも役立つ。
9.執筆メモ
10. 手紙・説明書・原著論文
11.学会講演の要領