generated at
小さな集団の中での競争
「1位以外に価値がない」と思い込みがちだが、十分需要のある仕事(私たちが職業だと認識しているものはたいていそうだ)であれば、需要と供給のバランスで成立していて、1位以外にも仕事は来る
そもそも、「1位」は母集団の取り方によって変わる
図の上は世界ランキング、下は自分の所属集団(部活や会社組織)でのランキング
自分の実力は全く変わっていないのに、所属集団の中では自分が一番詳しい人になることが起こりうる
一番詳しい人にはその手の仕事が回ってくるものだ。会社の外の人ではなく、あなたにだ
この場合、競争相手は会社外のプロではなく、会社内の同僚だ

図から分かること
自分に能力が似た人、あるいは自分ができることは全てできる人が多数いる場所では評価されづらい
知識交換の必要条件を満たさない
自分の能力がもっと評価されるところに行くことで価値が出しやすくなる
図がいっていないこと
この理屈で「優れたソフトウェアエンジニアだとしても、同種の優秀な人がたくさんいるGoogleでは評価されづらい(からでていくべき)」と言う結論になる。これはカッコの中以外は正しいが、もしGoogleで平凡なソフトウェアエンジニアと評価されたりしても、国内の会社の平均よりもずっと良い待遇なのでそこにいる価値はある。もし金銭的な意味での豊かさが必要なら、他の組織にいくのは間違っているかもしれない
自分の能力を評価してくれる別の組織があるとは限らない
特に、他業種にスキルを持っていく場合、その業種ではあなたのスキルを利用せずに今までやってきたのだから、あなたを適切に評価出来るかは怪しい(初めは無理だろう)
会社は評価制度があり、評価制度がまともに機能していないところにいくのは厳しい

1位じゃないとだめなことがある。勝者総取りのゲームではそうだ
科学の世界では同時に複数人が同じアイデアを思いつくことがあるが、1番初めに世に出したもののみが評価される
特許は1番早く見つけた人が取れる。特許を取れば、後の類似の製品に対してライセンス料を取ることができる
真似される前に市場での優位性を抑えてしまうということもできる

大企業との戦いだが、実際に戦っているのは大企業の中の小さな部門だったりする


>例えば「アルゴリズムの相談」がしたいというニーズが社内にあるときに、それをやってくれる人を市場で探すことのコストと社内で探すことのコストには当然差があり、その差は利潤の源泉になる
>たとえば「今後のAIを絡めた製品戦略について言語化して900人の前で会社の看板を背負って語ってほしい」的なニーズがあったときにそれを満たす人材はどこからいくらで調達できるか
>なめ敵文脈)膜の内側と外側の違いblu3mo