円安(2022〜)
>25日午前、神田眞人財務官は、為替市場で円安が進んでいることに関して「経済のファンダメンタルズに沿っておらず明らかに投機」との見解を示したほか、「(為替介入の)常に準備はできている」「行き過ぎた変動に対してはあらゆる手段を排除せずに適切な行動をとる」とも述べるなど、強い口先介入を実施した。
原因
懸念
>鈴木俊一財務相は「輸入品高騰を価格に十分転嫁できない環境は『悪い円安』と言えるのではないか」と警戒感を示した。
2024-05-10 その後
価格転嫁は行われた(定量的なまとめへのリンクを貼る)
>日銀は4月末の金融政策決定会合で、長期金利上昇を抑え込む姿勢を改めて鮮明にした。この結果、外為市場では円安が一気に加速。しかし黒田東彦総裁は、日本経済にとって「全体として円安はプラス」との考えで、大規模緩和を続ける構えを示している。
解消法
日本単独の為替介入はあまり効果はなさそう
>米国などと協調して実施すれば効果は大きくなるが、米国が自国の物価高につながるドル売りを容認する可能性は低いとみられ、実施は難しそうだ。
2023/06/30 金利と為替を徹底解剖! マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリーSeason8 ~マクロ経済編~#3
>米当局者によると、イエレン氏は日米の金融政策の方向性の違いによる金利差拡大では説明できない水準だと指摘した。
> 日米財務相は会談後に異例の共同声明を出して過度な円安の動きをけん制した。一方でイエレン氏は、円安・ドル高を阻止する為替市場介入に関しては議論しなかった
>ブルームバーグがエコノミスト47人を対象に8-13日に実施した調査では、全員が現行の金融緩和政策の維持を予想
>関係者によれば2022年度の消費者物価(生鮮食品除くコアCPI)見通しは2%台に上方修正される公算が大きい。
>足元の物価上昇は新型コロナウイルス感染症とウクライナ侵攻を背景とした資源や食料の価格高騰というコストプッシュ型
>物価にはバブル崩壊以降の上昇局面では見られなかった幾つかの変化が起きている。
> 企業による価格転嫁は積極化し、収益は高水準を保つ
>コロナ禍で抑制されてきた個人消費の先行き回復見通し
> 2%達成に向けた経済の好循環の実現には「変化の芽」を賃上げにつなげていくことが不可欠であり、拙速な緩和縮小は物価目標の実現を困難にするというのが日銀の立場だ。
>関係者は、2000年のゼロ金利政策の解除など過去の早過ぎた引き締めや、不十分な市場とのコミュニケーションから学ばなければならないと語る。
>黒田総裁は当時の日銀の政策を批判した一人でもある。
>しばらくは2%を超える物価上昇が続く中で、実質賃金の減少が続くことも避けられない
>黒田総裁は、円安は「日本経済全体にプラス」との持論を封印し、最近の急速な円安はマイナスとの見解を繰り返している。
>関係者によると、企業収益の拡大を通じて賃上げや投資増につながりやすい円安は、長い目でみれば日本経済にプラスとの日銀の評価に変化はないという。