月報2023-02後半
イカれたUIを作ろうの会
> 世の中の「良いUIを作ろう」という風潮に身をかわし、頭のネジを外してUIデザインをしてみましょう。 新しいなにかが見えるかもしれないし、見えないかもしれません。
> 今回のお題は「とあるセミナーのアンケートフォーム」
複雑GUI会みたいなノリのイベントが開催されたので、発表者として参加した。
当日はzoomの視聴者が100人以上で無料版の制限を超えてしまったので急遽課金する事態になったりした(こういうのは発表者だけ集まってYouTubeに配信するのが良かったようだ)
初回ということもあって、みんな方向性がばらばらすぎて予想できない感じだったのがよかった
自分が作ったやつはzennに振り返り記事を書いたけど、実装していく上でだいぶまっとうに作りすぎてしまった感がある
入力欄を円形にしたりとか、ベン図にしたりするというのは既存のUI概念からはかなり逸脱してるので新鮮だし、ギリギリやろうと思えばやれそうに思えるラインなのが良かった。見習いたい
ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜
>@yamanoku: @potato4d こちらの歌詞にある「Chu! 可愛くてごめん」を誠意を込めた謝罪文にしてそれを4回繰り返すことで人はどのような反応をしてくれるのかという社会的実験を行っています。
中年男性界隈にまで浸透を果たした『可愛くてごめん』という楽曲から、この「ちゅーたん」というキャラクターが気になったのでアニメ『ヒロインたるもの!』を視聴した
ちゅーたん目当てで観始めたけど、ちゅーたんは主人公の友人というポジションで終盤まで影は薄い
主人公である涼海ひよりは陸上競技・アイドルマネージャー見習い・学園生活とどの方面にもとにかく全力で頑張る子で、アイドル二人のほうも裏表の顔を見せつつも徐々に主人公にほだされて相互に信頼関係が芽生えるという王道的な話でとても良かった
ジェネリック冬優子ちゃん
ちゅーたんに関しては序盤から名前が登場するけど終盤になるまでは本格的には描かれない
ビジュアルが出てくるのが第4話で、ああっこれ観たことあるやつ!ってなった
シャニマスの黛冬優子っぽいキャラが出てくると去年話題になっていたので、このアニメだったのか、とようやく理解した
しかしどうにも作画が微妙だったので、これが『可愛くてごめん』のキャラ!?という驚きもあった
『ヒロインたるもの!』では主人公涼海ひよりとアイドルユニットLIPxLIPを中心とした話が展開されるけど、実はそれ以外のキャラクターもそれぞれのエピソードがあるネームドなキャラクターとなっていて、これはHoneyWorksが形作る「告白実行委員会」という世界になっていることを知った
つまりMCUっぽい
アベンジャーズから観始めてアイアンマンが主人公だと思っていたら実はみんな主人公だったというわけで、ちゅーたんもそういうキャラクターの一人だと理解した
サブタイトルである「嫌われヒロインと内緒のお仕事」というのが、序盤こそアイドルにそっけなくされるけど「おもしれー女」くらいなもので全然嫌われヒロインってほどじゃないよなーと思ってたら、終盤になってけっこうはちゃめちゃな展開になった
それだけにこのMVのラストシーンがアニメを見終えた後だととても良いエピローグになっていて良かった
柳田國男と折口信夫による『可愛くてごめん』レビュー
【観たか?】冰剣の魔術師が統べるもの【アトリビュートであり、本質ではない】
今期最注目のアニメとして『冰剣の魔術師が世界を統べる』を楽しんでいる
> 放送前から一部のコアなアニメファンをざわつかせていた本作だが、蓋を開けてみればまさに今期を……いや、20年代を統べるアニメーションだった。
めちゃくちゃ良いレビュー
一応断っておくと昨年の『ぼっち・ざ・ろっく!』のように全肯定で楽しんでいるわけではなく、微妙な作画による期待値の低さを前提とした上で、制作陣が仕掛ける自由奔放なテクニックによって視聴体験を翻弄されることを楽しむ感じになっている
>@SnO2WMaN: どちらに転がり落ちても面白くないという評価が下される細い橋があり、冰剣の魔術師はその橋の上で軽々とタップダンスをし続けている
ジャンプ+で言うと『劣等眼の転生魔術師』の自由なトンチキさを楽しむのに近い気がする
映画業界においても低予算のピンク映画出身で腕を磨いてきた監督も多いことを彷彿とさせる
人心を掌握する圧倒的なアニメ構成能力
> 2. ここでCM挟むの?!?!?!?!?!?!?!!
> 3. 水着回しないの?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!??!
> 4. 何そのED入り?!?!?!!!!!!!??!?!?!?!??!?!?!?!?
> 5. 水着回するのかよ?!?!?!???!?!?!?!?!??!?!??!???!?!??!?!?!
> という視聴者の心を完全に手玉に取る,圧倒的なアニメ構成能力を見せつけられてる
> 確かにこのアニメで水着回に真剣になるアニメ内の意味は全く無い
> 水着回というアニメのシステム自体をメタ的な演出として活用してくる
コミカライズ版はちょっと読んだけど普通に上手い
妙な盛り上がり方をしてるアニメについて原作と作画の人が触れていてヒリつく
スマブラまる
>@mochigomekun: ごぼりさんの格ゲーまる絵を土台に描いたスマブラまる。Rivals of Aetherという神ゲーを最近遊んでるのでmodを作りたくなってちょこちょこ自分もドット打ってる
>@SagafroKichigai: Rivals of Aetherのmodづくり面白すぎる。デーリィズのまるちゃんのドットを打った。動き原案はめごちもさん。
『デーリィズ』でまるちゃんを格ゲーに参戦させようとする回が想像できる
にゆちゃん原案・いずちゃん画で「こんな感じか」とサラッと繰り出してきそうな設定画でめちゃくちゃ良い
「本格的だよぉ」
オガオガしたオガちゃん
喜多ちゃんのキターンもそうだけど、キャラの名前がオーラとして溢れてるのは素晴らしい
キャラクターの描き分けメソッド
邑田さんの漫画。自身や母、妹を猫人間キャラとして描いているのが妙に好き
でも見た目はほぼ同じ。ただ頭に(母)(妹)と描かれていることで違う性質のキャラクターとして認識される。なんかこのテクニックがすごい
実際には母はちょっとまつげがあったり大雑把な性格を反映した明るめの表情だったりと細部の印象はちょっと違う描き分けはされてる感じはする
特に今回2コマ目では(妹)の字が反転されているので、漫画としての書き文字ではなくブルアカのヘイローのように頭部に存在する物質になっていると分かる
エレベーターの開閉ボタン
傘って進化しないよね~という話題と同じくらい語られがちなエレベーターの開閉ボタンの改善案
この案も既に語られてそうだけど(あるいは実装されてるかもしれないけど)、結局矢印で区別しづらいなら歩行者用信号機のようにするのはまあ確かにちょっと納得感があるなと思った
人が「動」の状態でドアの間に居ればさすがに閉じるとは解釈しなそう
開ける、というよりは通行可という解釈になる
色は無くてもよさそう
閉じる側のボタンは単体では分かりにくそう
回転寿司 令和 最新 最強
事件から対応したのかは分からないけど、寿司レーンが完全に覆われていて駅みたいにホームドアがついてるらしい
こうなるとさまざまな寿司を目の前にディスプレイして欲望を煽るという回転寿司屋としての機能も、これからは実物を流さずにレーン一面に映像として流すようになるんじゃないか、と思った
メニューから選ぶのめんどいから映像で流れてきたやつをタッチで注文できると良い
ディスプレイ化された自販機もあることだし、よりダイナミックな見せ方ができるのでエンタメ性が上がる
時間限定寿司とか、席番号限定寿司とか、10連ガチャ寿司(最後はSRネタ確定)とかいろいろできる
「この世って人知れず素晴らしすぎる。」
>アーカイブの網目からこぼれ「知る人ぞ知る」どころか「なかったこと」にされてきた名案たちも無数にあるはずで、ムズムズする。この世って人知れず素晴らしすぎる。
恐山氏の日記。有料部分なので簡単に説明すると…
体験型謎解きに参加してその内容が素晴らしかった
アガサ・クリスティー作品や名探偵コナンは何億部も売れていて多くの人にリーチしているけど、それらに引けを取らないくらいのクオリティでも体験型ライブだと享受できるのはほんの数千人にすぎない
良いものが伝播するのではなく、結局メディアの強度によって規定されてしまうのがムズムズする
結論として「この世って人知れず素晴らしすぎる」という表現がいいなと思った
よく「世界って捨てたもんじゃない」みたいなセリフが使われがちだけど、いまいち具体的な説得性が無いような感じがしている
じゃあ世界の良さはどこにあるのかと言ったときに、実は作られては消えていって残ってないという刹那的なものとして捉えられるかどうか
柳田國男と折口信夫の対談形式
あの伝説の民俗学的アマガミSSレビューがAIで復活!!!!
元ネタ
>@clavis: 口吸いはあったけどキスはなくて、それがあるということになりやがて恋愛(これもなかった)と結びつくようになるのが明治後期、それがさらに大衆化するには戦後を待って連合国軍占領下の文化政策があり、「はたちの青春」、一方で青春という概念があり、みたいな話を、みたいな話を
自分もやってみたけど期待通り出してくれないことも多くなかなか難しい
しかしマレビト論に結びつけてぼ喜多を語ってる人はおそらくいなかったと思うのでこれもまたAIの創造性ではないだろうか
プログラムのことはプログラムに聞くのが一番!
人間、エラーが出てきたときに戸惑ってしまうけど、プログラムが出したエラーをプログラムが解釈していくような一見ナンセンスなような取り組みが行われていきそうな感じはする
エラーはプログラムが出すけど、そういう実装は人間がやっていてエラーIDやメッセージを出している
これを人間が読んで解釈していたわけだけど、人間のためではなくプログラムのために宛ててエラーを書く、という感じになるかもしれない
実装もプログラムがやると読み手のプログラムによるエラー修正まで見込んだ上での相互的なエラーハンドリングみたいなインターフェースになるような気もする
トルコアイス屋のプロット
BingのAIが面白くてずっと触ってる
トルコアイスのパフォーマンスしてる動画ってときどき流れてくるけど、正直見るとイラッとしてしまうので「やってる店員も客から恨まれて心の葛藤を抱えている」という設定でプロットを考えてもらったりしていた
恨んだ客がトルコアイスを原料から破壊しようとするのが悪の組織っぽいし、ドンドゥルマの体術を活かしたバトルシーンもうまく設定が活かされてるし、最終的に和解したかと思いきやそれもまたトルコアイス的なおちょくりであるというのも自分の想定を超えていた
くだらない設定でもちゃんと映画的な脚本術に載せてくれる感があり、その整合性を合わせるという部分にAIの「創作性」を感じた
このへん脚本術の基本としてやはり葛藤を与えると良いドラマにしてくれる感じがある
実は最初に出てきたバージョンでは直近のトルコ大地震がエピソードに入ってきて、題材にするにはまだセンシティブすぎるだろ!と驚いた
そうした題材を扱うのも『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』みたいで、いかにも映画賞レースに上がってきそうな感じがある
亡き父と伝統、異性との出会い、天災、など新海誠のような基本プロットみを感じる
AIの扱いが上手いのはやはり恐山さんで、いろんな使い方を試している
動画でやっていた中では、テーマの単語自体を使わずに俳句を作らせると主体を想起させる表現になってだいぶ詩的になるというのが面白かった
恐山さんの以前の日記で「米津玄師の『Lemon』は歌詞の中で一度もすっぱいと言ってないのがすごい」という話があった
逆にOfficial髭男dism『ミックスナッツ』ではこれでもかと直球でミックスナッツ例え歌詞が連発されていて、それもまた面白いという話をしていた
> ・記録し忘れたが、いちばん恐怖を感じたのはAIに戯曲の脚本を書かせたときだ。
> ・最初にこちらがしたオーダーは「整形手術を受ける女性がスポーツカーに改造されてしまう話を書いて」だけだった。そこでAIが数秒かけて出力してきたのは、以下のような話だった。
プロットを考えさせるということではこの日記で挙げられていた「スポーツカーに改造されてしまう話」というのがお題の時点で狂っているので、どうにかこうしたお題自体もAIにいい感じに考えてもらえないかと試行錯誤していた
しかしランダムな単語をテーマにしてください、という指示では「ドラゴン、忍者、カレー」みたいなどうにもいまいちというかだいぶジェネリックなものしか出せないし、パターンも少なかった
変わった単語とか難しい専門用語という指示でもあまりうまくいかない。このへんを上手く引き出せるようにしたい
「炎上するとしたら想定されるコメント」というのも、これからはスペルチェッカーのようにAIチェックが入るようになるんじゃないだろうか
政治家とかはめちゃくちゃ役立ちそうだ
恐山さんのやつをアレンジして、炎上時にリプライの応酬をして仲裁者が怒られるようにするというパターンはくだらなくてわりと良さそうだった
bingは回答している途中でなんかセンシティブなやつに触れてしまうと出ていた回答が打ち切られてスッと虚空に消えてしまう
そうなると代わりに「おもしろい事実、知っていましたか バナナは太陽に向かって成長するので湾曲しています」などと求めてもいないTipsが表示されるのがかなり気分悪い
なのでそれに対して炎上させてみたらめちゃくちゃ不毛なやり取りをしてくれた
ピザ配達員とゾンビというお題でもかなり小綺麗にまとめてくれて「ピザはまだ温かいよ!」というセリフもなんだか印象的だし、最後にハッピーハロウィンで締めるのも良かった
ピザ配達といえばバイクだと思うけど、何度試しても配達描写は自転車になってしまう。ウーバーイーツの影響なんだろうか
人を轢きかけたので警察呼んだ話
なんかこの5ページ目で指さして6ページ目で縦全段使うところがすごく効果的でめちゃうまいな~って思った