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異常【アノマリー】

ネタバレ注意

>フランス文学最高峰のゴンクール賞受賞作にして
> アメリカのミステリ界で年間ベストと評価される、異例の傑作、登場。
> フランスで110万部突破
>
> ◉あらすじ
> 「もし別の道を選んでいたら……」
>
> 良心の呵責に悩みながら、きな臭い製薬会社の顧問弁護士をつとめる
> アフリカ系アメリカ人のジョアンナ。
> 穏やかな家庭人にして、無数の偽国籍をもつ殺し屋ブレイク。
> 鳴かず飛ばずの15年を経て、
> 突如、私生活まで注目される時の人になったフランスの作家ミゼル……。
>
> 彼らが乗り合わせたのは、偶然か、誰かの選択か。
> エールフランス006便がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、
> 異常な乱気流に巻きこまれる。
>
> 約3カ月後、ニューヨーク行きのエールフランス006便。
> そこには彼らがいた。
> 誰一人欠けることなく、自らの行き先を知ることなく。
>
> 圧倒的なストーリーテリングと、
> 人生をめぐる深い洞察が国際的な称賛をうける長篇小説。
> ゴンクール賞受賞、フランスで110万部突破、
> ベスト・スリラー2021(ニューヨーク・タイムズ、パブリッシャーズ・ウィークリー)

ネタバレになるので、あまり書かないようにする
これから読む人は是非ネタバレ無しで本書を読んでほしい
以下はネタバレありのメモ

ストーリーテリングに引き込まれた
十三機兵防衛圏428〜封鎖された渋谷で〜のように、複数主人公が繋がる展開が面白いと感じた
何の繋がりもない多様な登場人物が、ある一つの出来事にだけ強く紐付いている
ボストロム仮説は、それも確かにありうるよなーと興味深く読んだ
p205
>「要するに、ハイパーテクノロジーを駆使した文明が”偽りの文明”をシミュレートする確率は、本物の文明が存在する可能性よりも千倍高いのです。
> 言い換えれば、デカルトが『方法序説』で記した<われ思う、ゆえのわれあり>は時代遅れで、むしろ<われ思う、ゆえにわれわれはほぼ確実にプログラムなり>と言えるのです。そうした主張を唱える学派に属するある位相幾何学専門家はこれを、”デカルト2.0”と名付けています。