土と内臓 (微生物がつくる世界)
>はじめに――農地と土壌と私たちのからだに棲む微生物への無差別攻撃の正当性が疑われている
> 第2章 高層大気から胃の中までどこにでもいる微生物
> 沈黙のパートナー――土壌生態学が解明する地下の共生・共進化
> 第9章 見えない敵細菌、ウイルス、原生生物と伝染病
> 細菌論のルーツ――培養できる微生物に限定される
> 穀物の問題――完全だった栄養パッケージをばらばらにする
> 食生活を変えて腸内の微生物ガーデニングを意識する
> 第13章 ヒトの消化管をひっくり返すと植物の根と同じ働き
> 第14章 土壌の健康と人間の健康おわりにかえて
原題は The Hidden Half of Nature で、「隠された自然の半分」
目に見えない
微生物に対する、科学的な無差別攻撃が実施されていることへの懸念
微生物の大きな5つの類型
有機物が土壌に栄養を与えてくれている
自宅の庭作りを通して土壌の健康を学んできた著者が、自身も
癌にかかったことで体内マイクロバイオームにも目を向けるようになった
人間の内臓と土壌は、多くの点で似ていることに気づく
土壌や人間に体内に住む細菌の大多数は私達に有益であるのだが、近年では逆のイメージになってしまっている
殺菌や
抗菌が大事だと思わされているが、それでは有益な微生物たちも殺してしまう
癌を予防するためにも食生活を見直す
一見無駄なものが実は重要な価値を持っていたりする
加工食品や肉は大腸の環境を悪くする
美食の海で溺れないこと
基本的に現代人は果物と野菜が少なすぎ、肉が多すぎ
植物は成長に必要な主な栄養を岩、土壌、有機物、空気、水から得る
空気に含まれる
窒素は直接摂取できないため、窒素を分解する微生物が必要となる
菌類が死骸や有機物を分解することによって、植物は微量栄養素を得る