>覚えておきたい文章を書きとめるノートを持つよう読者に勧めるエラスムスのアドバイスは、広く、かつ熱狂的に支持された。「備忘録」ないし単に「コモンプレイス」と呼ばれるようになるこうしたノートは、ルネサンスの学校教育で定番となった。
>1623年にフランシス・ベーコンは、「記憶を堅実に助けるもの」として、「コモンプレイスでしっかり学習すること」よりも「有用なことは、ほかにはまずないだろう」と述べた。