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天人五衰

これはとんでもない名作だと思った。涙が出た。今までにない悲しみを味わった。ここまでの虚無ニヒリズムがあるであろうか。
救いがある感じはある。しかし、これが彼の最後の小説であると思うと彼は自決したが彼の真の心の中では現代的な自殺なのであろうと思われる。

クライマックスまでは若干ホラーである気がする。豊饒の海では老いれば老いるほど、醜く恐ろしくなる。
三島由紀夫の遺書的な本であるというのは本当の様である。