草むしり中に考える問題解決の話
黒磯の家は賃貸の一軒家で、家のまわりに生えてくる草をなんとかするのは住人の担当になっている。
草むしりをやっていると
問題解決について考えさせられる。表層的には「草が地上に顔を出していない状態」を実現できればオッケーというゴール設定になると思う。伸びている草を適当につかんで適当に引っ張れば、ひとまずのゴールは達成できる。
だけど、草の根っこが残っているとそこからまた草が伸びてきてしまう。なのでなるべく根っこから引き抜きたい。きれいに根っこごと引き抜けるととても気分がよい。
「根本的に解決する」ってこういうことじゃん。筆記試験なら正解を書けるくらいには理解していたと思うけれど、ふだんお仕事の場でよく言っている「根本的」という言葉の意味を、自分の両手の指先の感覚を通じて身体的に理解していく体験はおもしろい。これまで「根本的」という概念を「表層的」にしか理解できていなかったのかもしれないという皮肉。
根本解決の事例1
根本解決の事例2
根っこからきれいに引っこ抜ける草ばかりではない、というのも体験する。根がびっしりと伸びていて地面に絡みつくような形になっていると、根本的に解決するのは容易ではない。なるほど、これが「根の深い問題」だ…!仕方がないので、なるべく根っこに近い位置で茎を折って草を排除することで当面の解決とする。
根の深い問題の事例