期間限定のお得な◯◯的なものは一切ありません、というスタンス
2022 年 3 月現在の自分のライフスタイルは、消費においてあまり色気がないとでも言ったらいいのか、購買行動は「機能」を求めるものがほとんどになっている。いちばんわかりやすいのはお洋服で、無地の黒いパーカー 4 着をひたすら着回していて、靴下も無地の黒いやつ 5 足をひたすらローテーションするのみ。必要最小限のものを「買うぞ」と思い立ったタイミングで買うだけなので、セールとかバーゲンとかキャンペーンとかそういった類のものに縁がなくなった。ティーンの頃は「おしゃれになりた〜い」と思って年始の初売りを思い切り楽しんでいたので、ずいぶんと生活が変わったなあ、と思う。
「安売り」「値引き」「お得な機会」等を気にしなくなると、それらの情報をプッシュされたときに煩わしく感じるようになってくる。そういう情報が悪いというわけじゃなくて、
not for me なんだよな、と思う。しかし、そういったメールというのは世にあふれていて、受信するたびに「内容を確認して、適切に無視する」という対応を取ることになるので、ぼくとしては対応コストを払うことになり、どちらかというとマイナスの出来事となる。メールならまだしも、ものによっては郵便物が届く場合もあり、どうしたもんかね〜と思っている。
たとえば
PayPay の「最近のお知らせ」という画面を開いてみると、こういうのがたくさん並んでいる。ただ、ぼくはこういった期間限定のなにかにあわせて
PayPay を使うという行動様式を持ち合わせていない。
「期間限定のお得な◯◯的なものは一切ありません」を特徴としたサービスがあったら、自分はそれを選びたいのかもしれない。ただひたすらに「使い勝手」だけが静かに改善され続けて、利用者を焚きつけるようなコミュニケーションを取らない運営は、今のぼくには生活にはマッチしそう。
きっと、お買い物を「楽しむ」スタンスだと、この手のあれこれは楽しい出来事になるのだろう。以前の自分がそうだったので理解はできていると思う。お買い物を「済ませる」スタンスになると、とにかく少ない手間でささっと終わらせられるのがうれしい、ってことになる。