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日本で一番悪い奴ら
2016-06-25 に公開された映画映像作品
原作は稲葉事件稲葉圭昭さんによる『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』という書籍
監督 : 白石和彌さん
脚本 : 池上純哉さん
原作 : 稲葉圭昭さん
出演 : 綾野剛さん、YOUNG DAISさん、デニス植野行雄さん、矢吹春奈さん、瀧内公美さん、田中隆三さん、みのすけさん、中村倫也さん、勝矢さん、斎藤歩さん、青木崇高さん、TKO木下隆行さん、音尾琢真さん、ピエール瀧さん、中村獅童さん

2021-09-26Netflix で視聴した。とてもおもしろかった。北海道出身者として北海道警察の事件は知っておきたいな〜とは思っており、以前から気になっていた作品ではあった。数週間前に「Netflix にあるじゃん」ってことに気付いて「近いうちに観るかも」リストに入れてあった。

主演の綾野剛さんの演技はよかったと思う。序盤の初々しい感じから終盤の堕ちていく感じまで、同じ人がその移り変わりを表現できているのはすごい。観終わったあとすぐに「これは元となった事件の Wikipedia のページを見るのが捗るやつ〜」と思って 稲葉事件 - Wikipedia に飛びついて、読めば読むほど「映画で描かれていたことはほとんどすべて実話じゃん…」となって驚いた。事実は小説より奇なりというか、どうやら実際にこんなことがあったっぽい。

煙草の煙で室内がもくもくしているところなんかは『全裸監督』のときと同様に「昭和の日本ってこんなだったのか〜」という感想を抱くが、稲葉圭昭さんが逮捕されたのは 2002 年のことで、それからまだ 20 年も経っておらず、昭和じゃなくて平成の事件なんだよな。少し前まで日本ではこんなことが行われていたわけだし、なんだったら今でも似たようなことはあるのだろう…。

稲葉圭昭さんは 1953 年の生まれで、これを書いている 2021-09-26 現在で 68 歳くらいか。描かれている世界が自分の生きている世界とは違いすぎて、遠い昔のことのように思えてしまう。ので、今も生きている稲葉圭昭さんの姿を見ると変な感じがする。

映画に加えていくつかのインタビュー記事やインタビュー映像に目を通しただけだから何がわかるってわけでもないけど、たぶん稲葉圭昭さんはとても素直でまっすぐな人なのだと思う。警察官にならずに、別の組織に属して別の目標のもとに動いていたら、ぜんぜんちがう形でその名を知られる人になっていたかもなあ、と思わされた。


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