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人工と自然、扱いやすさと本当の強さ

>3次元解析と3Dプリンタで構造最適化技術が進んだおかげで、最近の工業製品の形状がどんどん有機的になっていて、昔のSF映画に出てくる悪の宇宙船の内装みたいなビジュアルになっている。

添付されている写真も含めて、おもしろい話だなぁと思った。


「未熟な人工」というのは、人間にとっての扱いやすさが優先されるのだと思う。この画像の右に写っているジョイントは、たくさん生成することを考えたときに扱いやすい形だったのだろう。

「未熟な人工」が成熟してくると、扱いにくいものも上手に扱えるようになり、真に効率的で効果的なものをたくさん作れるようになる。

人工物としての組織にも同様のことが言えそう、と思った。いわゆる「ピラミッド型」と呼ばれるようなツリー型の階層構造を持つ組織は、扱いやすいだろうとは思う。それが真に効率的で効果的かは二の次になっているのではなかろうか。

ティール組織 の整理によれば、オレンジ (達成型) は組織を「機械」のメタファーで、ティール (進化型) は組織を「生命体」のメタファーで表現する。これはまさに上の写真の右と左に相当するのではなかろうか。

これまでの組織論は未熟で、どうしても組織を単純化して扱いやすいように扱うしかなかった。最近ようやく、真に強さを引き出す組織形態を扱えるようになってきた。結果、より自然な、自然界に普遍的に見られるような特徴を備えた組織が次々に出現してきた。そんなふうに捉えることができそうだ。

hr

2023-12-20 追記

たまたまトポロジー最適化構造最適化の話題を見かけて、このページの存在を思い出して追記しにきた。

>@metatetsu: スーパーコンピューターで効率化の計算が極まり、そしてそれを3Dプリンター等で製造可能になって「人工物がまるで生物の骨のような構造になってきた」のほんと感動する >強度は維持しつつ大きく軽量化
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