「特別な日」のメール配信設定
>まもなく「母の日」ですが、一部の人にとってはつらい気持ちになることもあるかもしれません。そのため、Canvaからの「母の日」メールを配信停止にするオプションを提供しています。
なるほど。
母の日の 1 ヶ月前くらいから、各種サービスは「
母の日にこんなことをしてみませんか?」と提案するメールを送ってくる。たしかに。でもそれでつらい気持ちになる人もいるかもしれないから、メールの配信を止めることもできるよ、と。こういう気遣いの形もあるのか、と思った。
ぼくは
母の日に対して特段の思い入れはないし、つらくなることもなく、その手のよくある販促メールっぽいやつは開封して既読にしたら記憶にも残らずにそのまま忘れていくって感じで、逆にこういうメールが届くと
母の日についてよく考えることになるな、と皮肉なものを感じた。
皮肉過程理論、
シロクマ効果だ。
>まもなく「父の日」ですが、多くの人にとってはつらい気持ちになることもあるかもしれません。そのため、Canvaからの「父の日」メールを配信停止にするオプションを提供しています。
基本的には「母」を「父」に置換した文面が届いた。挿絵は色だけ変えてある。興味深かったのは
母の日では「一部の人にとっては」だった箇所が
父の日では「多くの人にとっては」になっていた点。母と父で扱いに差があるのか、それとも
母の日のタイミングでメールを送信したあとに「もっとこういう文面にした方がよかったな」となってそれが
父の日版に反映されたのか。差分が生じた理由は少し気になる。
ところで。気遣いがあるのはいいと思いつつ、この調子でいくと「
敬老の日」が近づいてきたらまた似たようなメールが送られてくるのか?と考えた。毎月くらいのペースで「これつらくない?送ってもいい?」って確認されるの、それはそれでつらいのではないか?よくある形式のメールなら気にならなかったものが、気遣いされる頻度が増えることで気になるようになってしまうケースもあるのでは?
気になってきたのでメールの配信設定を確認してみた。
なるほど。
Canva にとっての「特別な機会」ってのは
母の日と
父の日のふたつだけで、このふたつについては特別にケアした方がいい、という考えなのだなあ。
他でこういったオプションを提供しているサービスに触れたことがなかったので、興味を持って調べてメモしてみた。なにを送ってもネガティブに受け止められる可能性はあるわけだから、ほとんどのプレイヤーはそのリスクは許容しながらあの手この手のメッセージを送っているってことなんだな。