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THE FIRST SLAM DUNK 感想 (ネタバレあり)
THE FIRST SLAM DUNK 感想 (ネタバレあり)
スラムダンクって、自分よりもちょい上の世代が直撃だとおもってて、アニキがいる友達の家行くと単行本があって....という記憶がうっすらある
でも同世代でも熱狂的といってもいいかもしれないけど、むちゃくちゃ好きな人がちょくちょくいて、すげえ作品なんやろなあ....みたいなのはわかりつつも、ここまで全く触れてこないできた
薦めてくれた友人にも1周さらっておいた方が....とアドバイスをもらっていたが、こういう原作ファンが多い映画はニワカにはニワカの楽しみ方があるとおもっているので、何も情報入れずに劇場へ行ってきた
父の不在に加えて、兄にも先立たれた弟てどんな過酷な境遇やねん.....と酷すぎる設定に驚いた
兄が死亡フラグすごい立ててくるので、まさか両方死ぬってことはないよな....(たぶんカーチャン視点)と高をくくっていたが、まさかね....
全体の構成としては、湘北vs山王の一戦を軸に、合間合間に回想が挟まるという
面白かったといえば面白かったけど、スポ根映画の傑作ちはやふるみたいに2(3)作品に分けてでもしっかり時系列順でやった方がよかったのでは....とおもわんでもなかった
もしくは回想らへんはバッサリカットして山王戦に絞ってもいいかもしれないけど、それだとちょっと実験映画みたいな感じになっちゃいそうではある
原作のことはまるで知らないけど、オープニングで線がだんだん動き出して....って描写からすぐに「ああこれはスパイダーバースなんだな」って理解した
まるで知らないけど、ちょっと特徴的なあの絵は表紙とかで知ってるので、それがモーキャプとかCGとかとうまーく組み合わさって映像表現として仕上がってるんだなと
ニワカもいいとこなのがバスケのルール自体も小学生ぐらいの時におぼろげにやった時の記憶がうっすらとありけり....ぐらいで、試合をみながら「あーなんかこういうスポーツやったなあ」みたいな
これもちはやふるとの比較になっちゃうんだけど、競技かるたの認知度とかの話もあるから単純に比較はできないかもだけど、机くんに説明する体でちゃんと競技自体の説明をしてくれるのでのみこみやすかったよな〜とは言いたくなってしまう
まあ、ここで難しいのはホームカミングでは「もうさすがにピーター・パーカーのオリジンはもうよくない?」とバッサリカットしてても面白かったわけだし、シンプルにバスケのルールもマトモに知らずにきてる奴の方が悪いっていうか、ドレスコード知らないでサンダルできちゃったみたいな感じだとおもうのでスマン、て話かもしれない
個人的にめちゃくちゃ気になったのが、桜木がラフプレーで明らかに身体やってるのに誰も止めない....まあ止めてる風ではあったけど、監督もわかっていながら止めないのはどうなん....?というあたり
たまたま昨日エミー賞のラインナップから、Cheer というチアリーディングのドキュメンタリをみて、高所から落下した時のフェイルセーフがあまりにもなさすぎるというか....人力でカバーするしかないみたいな競技ってどうなん....?とおもってたので尚更
なぜスラムダンクの感想で広瀬すずの話を何度もしているのか謎だが、チアといえばチア☆ダンが結構好きだったな〜
元ネタを地元でリアタイしてたのもあり
F1 みてても WOW クレイジー!としか言いようがなかったが(例えば去年の周のクラッシュはヒヤっとしたし、HALOのお陰で大丈夫だったものの、そもそも300kmで20台もマシンが走ってるのがどうかしている)生身のスポーツでも当然怪我はつきものだろうし、すっかり商業化してしまった甲子園にどうしても興味を持ちにくいのは若者をコンテンツとして消費している感があるからだけど、究極的には道具を使わない陸上や水泳みたいなスポーツでもやるからには怪我はつきものだし.......
桜木が安西先生に「俺の黄金期は今だから」みたいなことを言うのも、そら本人からしたらそうかもしれないけど、それは周りがちゃんとメンタルケアとしてもっとロングスパンで考えないとさあ、という話をしないといけないのではと
そういえば、安西先生の「諦めたらそこで試合終了ですよ」ぐらいは知ってたので「これかー!」とはなった
これを書いている間に、原作は知ってるけど映画版はみていない妻に「宮城くんの境遇がさあ」みたいな話をしたら「2時間寝てたのを隠すためにみたとこだけ喋ってんのか」って言われるぐらいには原作とはかけ離れた映画だったっぽくて、それは確かに原作ファンからしてみたら作者による二次創作みたいに言われるのもまあわからんでもないという気になった
プリクエルの頃のルーカスもボロカス言われてたらしいしファン心理というのは難しいものだ
ディレクション時のエピソードをパンフで読むと、なんか人物像として庵野秀明に似てるのかなと少しおもった
シン・仮面ライダーの予告かかってて楽しみ、俺たちの(という印象はおそらく賭ケグルイからきてる)浜辺美波池松壮亮よりも立ってたんじゃないかというぐらいキマってて良かった
同じものは作りたくないみたいな気概とか、経験からくる視点の変化みたいなところを作品に反映するところとか
結局のところ、何をもって THE FIRST なのかは不明だけど、最後にクリフハンガーとして(?)アメリカでマッチアップする河北と宮城が描かれるので、負けた河北が再び這い上がるのとかドラマ性高そうだし、ぜひこのフォーマットで続きを描いてほしいなあ