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三池版「愛と誠」と「サウダーヂ」を足して2で割ったら最高になるとおもったんだよ - diary.jgs.me
TOKYO TRIBE」をみてきた。予告編の感じで、日本語ラップチャンバラだっていうからさ、当然のように三池崇史版の「愛と誠」と富田克也監督の「サウダーヂ」を足して2で割ったような感じなのかな、最高じゃね!?でも園子温なのは不安だな・・・なんておもいながらみにいってみると、「愛と誠」と「サウダーヂ」を足して園子温で割って東京ぶっこんで最悪になりました、みたいな感じでイマイチだった。
たぶん、冒頭の「ここがブクロで、ここがシブヤで…」みたいなのをメラくんが解説してくれるところでそこでもうこの後ついていけるかどうか決まるとおもった(僕は「あっ、これは…」ってなった)、こういうのがくるとこのあとの流れはそれぞれの族が幾巴にもなって戦争するか、全部を打ち負かす強大な敵が現れて一致団結するかの二択といっても差し支えないな〜なんておもってみていたら、後者の感じだったんだけど、話が若干わかりにくいのが竹内力扮するブッバさんとその息子とメラくんの関係で、要はめっちゃ強い存在として竹内力が君臨して、その下々の者として窪塚洋介叶美香中川翔子が出てくるんだけど、メラくんがその一員なのかそうじゃないのかよくわからん感じでクライマックスまで突き進んでいく。ちなみに、このあたりの配役は結構面白くて、窪塚洋介は厭味ったらしい息子がよく似合っていたし、叶美香はちゃんとおっぱい揉まれるし、中川翔子は「キル・ビルかよ?」「ちげーよブルース様だよ!アチョー!」みたいな小ネタがこれでもかと盛り込まれていてそこは良かった。
結局のところ、問題は
1. 一致団結するシーンでいまいちカタルシスがない
2. 日本語ラップがめちゃくちゃカッコいいシーンが皆無
の2つになると考えた。
1はまあこれもついていけるかいけないかの問題なのかもしれないけど、みんなが被害を被ったんで団結していきましょうね、みたいなお気楽な具合で団結してしまう。トライブ間で争ってたんじゃなかったのか。それぞれのトライブもイマイチキャラクターが立ってなくて(ギラギラガールズと練マザファッカーはまんまで笑ってしまった)戦闘での特徴とかもちゃんと描かれるわけでもなくクライマックスに突入していくし、ぶつかり合いながら日本語ラップを通じて親睦を深めて竹内力ないしメラくんを打倒するところにカタルシスが生まれるんじゃねえのかヨォ!とおもった。
2も致命的で、端的にいうと「サウダーヂ」のあのシャッター商店街で即興ラップするところみたいな、日本語ラップのカッコよさみたいなやつが全然なくて興ざめだった。そりゃあそこまでのものは作れないにしても、もうちょいなんかあんだろ…っておもった。
まーあとね、最後のオチも笑ったけど、なんじゃそりゃって感じだし冷や〜っとした感覚になったね。表題曲のTOKYO TRIBE最高!みたいな曲も、ああはいはいよかったね以上、みたいな感じで微妙。
面白いところも多々あったし、良いところもあったんだけど、全体としてイマイチなのでありました。

September 22nd, 2014 2:16pm