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ローマ展 in 上野
ローマ展 in 上野
タイトル錯誤甚だしいのだが、帰りに国立西洋美術館キュビズム展やってて、せっかくなのでピカソでもみて帰るか〜とおもってチラ見してみたら結構盛況だったので大人しく帰ろうとしたら上野東照宮のぼたん苑の看板みたいなやつが出てて、ぼたんにはなんら興味が湧かなかったがつい先日日光2023東照宮行ってきたのでせっかくだし上野の方もみておくかなと
ぼたん苑の方は大変盛況だったけど、上野東照宮の方は無料エリア(唐門がみれる)は多少人はいたけど、500円エリアは自分と英語話者の男女だけ、という貸し切り状態だった
普段あまりこういうことはおもわない....というか世間の接客業の皆さんもっと適当でいいよ....の人なのだが、観覧料を払う時に巫女装束の受付の人が、何か腹の虫の居所が悪かったのか妙に刺々しくて新鮮だった
上野にも五重塔があるんだなあ
解説によると、やはり神仏分離令の影響で東照宮と五重塔を一緒に持っておけなくて、壊してしまうかどうするか悩んだ結果引き払うことでどうにか手打ちとなったそうだ
自分個人としては信仰心はないので、神道にも仏教にも帰依していないので軽々に分離されるべきとも、習合であるべきとも言えないが、ただ好みでいうと神道だけとか、仏教だけ、みたいな世界観よりはいろんなものがごっちゃになっている、混淆の世界の方が好きではある
ローマ展でもコンスタンティヌス帝の彫刻を前に、いろいろ胸に去来するものがたくさんあった
上野の狗にも挨拶
脇に虎だったかな...?なんか家康公ゆかりの石板があって、ローマ展でも目玉だったカピトリーノの牝狼をみてきたばっかりだったので、よくよく考えると動物ってよく神話とか逸話に出てくるよなあ、とおもった
やっぱり鳥が多かった気がする
なまずもいるよ
いやーすごい、まっ金金
獅子か龍か息かクイズも楽しめる(たぶん獅子)(龍は脇にいるから)
つーわけでローマ展なんだけど、中はもちろん撮禁なので特に写真はないのでつらつらと
大枠としては神代のローマ(おそらくローマ帝国として成立した後に後付したんだろう)、ローマ帝国の栄華を感じさせるローマ帝国時代、ルネサンス期にカピトリーノ美術館が成立するきっかけとなった頃、その後絵画館に貴族たちに寄贈してもらった絵画群、最後にこれらに魅了された比較的近年の人々の作....といった感じ
ややウケたのが、浮世絵テイストでオランダフランス?の寺院と主張しているが、どっからどう見てもこれはローマってやつ
まあ当時からしてみたら西洋のイロイロ区別つかんわなあ
特に前半眼を見張るのは、カエサルアウグストゥストラヤヌスハドリアヌスの頭像や胸像たちで、我が邦では謎の土偶を作ってた頃にこんな写実的な彫刻を作っていたのかあ....と感嘆するし、塩野七生キッズなので「みんな....!!」と謎の感慨があった
前半最後の見どころは恐らくカピトリーノのヴィーナスなんだとおもう
ミケランジェロの構想に寄せた床のデザインも相まって、なんだかイタリアに来た気持ちになれる.....のだが、なんかこう、ヴィーナスの尻を眺めてたら、ヴィーナス越しに老人たちがしげしげと裸婦像を眺めてる様子をみる感じになってしまい、なんとも言えない気持ちになった
後半パートでグッときたのは1750年に編まれたカピトリーノ美術館の所蔵リストで、中表紙しか見れなかったけど、なんだか本全体がとても綺麗で、こりゃあマスターワークだわ....となった
終盤パートでは
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの幻想的なローマのエッチングが、隆盛していそうでどことなく退廃的な雰囲気がドンピシャだった
全体を通して改めて死ぬまでに一度でいいのでローマへ行ってみたいという思いが強まった
飛行機は選ばなければ4-10万くらいで行けそうだが、そもそも円安だし、ヨーロッパは物価がどえらいことになってそうだし今はさすがに行くに行けないなあ....
さらに地続きのとこでドンパチやってるわけだしなあ.....
どうしてもイタリアンを食べたい気分になり、家の近くのハイソなイタリアンの店にはじめて行ってみたら超うまくて泣いた