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ドゥーム・パトロール(HBO版) シーズン1 感想
元々グラント・モリソンの原作が気になってて、いつか原書を読みたいなーとおもってたら HBO でドラマ化されて、同じく HBO のウォッチメンの続編のドラマは盤でリリースされたので、ドゥーム・パトロールは!?!?とおもってたらまさかの U-NEXT 限定配信てーことで即加入したのが4月(ワーナーが U-NEXT と提携)だったんだけど、いつまで経ってもドゥーム・パトロールの配信がこなくてヤキモキしてたらようやく配信されたのでウキウキでみた
どうでもいいけど、こういう機会でもなかったら U-NEXT は契約してなかったとおもうんだけど、Netflix とかでラインナップされていないニッチめな作品がきっちりラインナップされてて結構よかった
50分くらい?x14話でなかなか長丁場だったのもあって、途中でおもわずモリソンの原書も買ってしまった
モリソンの英語は難しいらしい噂は知ってたけど、なるほどこれは難しい、と苦労しながら読んでる
ドラマの補助線もあるお陰で、まだ読めてるんだとおもう
原書でドロシー絡みの話を読んでるところで、ドラマがクライマックスを迎えて、ウワー!これは絶対ドロシー編くるんだ~~~!と楽しみになっちゃった
ドラマみつつ原作読んでると「あーここはうまくアダプテーションしてるな~」と感心してばかりになる
とにかくイカれたキャラクターばかり出てくる話で、ダニー・ザ・ストリートとか、ビアード・ハンターとか出てきて、最終回では巨大ゴキブリと巨大ネズミのラブシーンをブチ込んでくるんだからハチャメチャにもほどがあるわ~い!と
メインキャスト(うち男たちは生身で登場することは少ないが)はみんなチャーミングで、特にリタ・ファー役のエイプリル・ボールビーさんはその立ち振る舞いだけで往年の大女優感をかもしてるし、ジェーン役のダイアン・ゲレロさんは一人で一体何役してるんだっていう超複雑な役をこなしてて感服した
全体的に漂う低予算感(まあテレビドラマとしては予算はたっぷりあるんだろうが)は役者たちの好演でそれが全然気にならないぐらい魅力的になっていたとおもう
終盤の展開は若干やけっぱちに感じた(メンタロはどうなっちゃったん?とか、ダニーも絵からは抜け出せたっぽいけどどうやったん?とか)が、まあいいでしょう
若干わがままかもしれないけど、余白の世界に入る時はスパイダーバースぐらいメタ表現あったら尚よかった
ドラマ世界がだんだんコマ送りになっていって、最終的にはドゥーム・パトロール誌になってく~みたいな
途中のアント・ファームに潜入するくだりはケイパーものっぽくて面白かった
近年こういう邸宅に住む能力者たちって話はいくつかあって、古くは X-MEN の印象が強すぎたのかもしれないが、Netflixアンブレラ・アカデミーや未見だけどデッドリー・クラスなど
特にアンブレラはうっすら同時代性を感じさせる作りになっている
チーフ(父権的な存在)の不在、それを探す義理の子供たち、時間を行き来する作劇、類人猿が出てくるなど
とはいえアンブレラの5倍ぐらいドゥームではファックとシットを連呼している気はするが
どうやら本国では3シーズンまで配信されているらしいので、U-NEXTさん、頼みますよ...!