デッドプール&ウルヴァリン 感想 (俺ちゃんからの警告だがネタバレしてるぜコイツ)
ついにディズニーが映画みおわって気持ちよくなってるところに小冊子を売りつけるようになってきた
みおわって、列に並んでたら前の人が「パンフとソレください」って指差ししてて、ラインナップをよくよくみてみたらなんか3000円の小冊子も売っていた
ここ数作は関連ドラマの
パンフが売ってたりして、うっかり見逃すとだいたい
プレ値になってるのでとりあえず買っておくしかない....のだが、ついにどう見てもちょっとした
アメコミ本まで売り始めた
そういえば
ロキシーズン2のパンフってあったっけ?買ったっけ?
というか、
MCU の客ってだいたい初週ぐらいにはけきってる感があって、そうなってくると確かに客単価をいかに上げるかみたいな話になってくるのはわからいでもない
キャップの新作は今日も予告がかかってたけど、公開は結局来年....ってことは今年は
デップーだけなんだね!
ところで、異例の水曜公開でまさかの本国よりも早い封切りっていう展開に驚いてるのだが、やっぱり
アメリカはもう劇場がダメなんかな....? それとも
ディズニーの他の夏映画に配慮して....?
なんなら MCU の客は3日だけ公開でも回転しきりそうかもしれんが
正直ここしばらく心底面白かった〜〜〜!! ってのがあんまりなくて、ドラマだと
ロキはマジに面白かったが、映画で遡ると
MoM ぐらいまで遡るかもしれない
のっけから
ローガンの感慨は台無しにするからヨロシクな!と詫びをいれてくるあたり誠実!!
なんか結局最後まで
ヒュー・ジャックマンはあんまりやる気ないっていうか、ビジネスで出てくれてる感がずっとあったし、レイノルズがやりたすぎてゴリおしてくれた感もアリアリだったから、レイノルズに
デップーというキャラクターを私物化されてるような気分にならなくもなかったが、しかしレイノルズのがんばりがなければ
ウルヴァリンの映画にチョイ出しただけのキャラで終わってたところを3作も実写やってくれたのはどう考えてもレイノルズのお陰なのでいいよ!ありがとう!!と
のっけからローガンの
アダマンチウムの骨で
TVA の職員をなぶり殺しにするという血飛沫でまくりの R15 描写からはじまって、マジでディズニーはデップーを受け入れたんやな!! と感動さえおぼえた
コカインはダメ!らしいけど、死ぬほど隠語を並べたててて全然反故にされてるやんとかおもったりした
大枠としては
ローガンの結末の影響でお前の時間軸は終わりかけてるけどお前は見込みがあるからウチで働かないか、といかにもな TVA の職員からリクルートされたウェイドだったが、せっかく2でできた友達がいる世界がなくなるのは受け入れられねえ!と
ユキオ.....今回はチョイ役だったな......
そんじゃあ、代わりになるローガンを他の時間軸から拾ってくるから!!といくつかの時間軸を巡って(ここも小ネタのオンパレードだけど、わからんやつもいくつかあった。パンフに
小池顕久さんのコラムがあることを期待していたがなかった...)、やっとこ飲んだくれのローガンを拾ってくる
わざわざオリジナル風の
X-MEN の衣装を着せて
ところで、どうやら
ウルヴァリンがなんらかあって X-MEN の面々を殺しちゃった世界っぽかったけど、なんかそういうコミックあったような?なんだったっけ?
ヴォイドにはやたらロキの変異体がいる印象だったけど、いろんな奴の変異体がいるらしい
大ボスは
プロフェッサーの変異体だったけど、なんかもっと強くてよかったかなあ、という気はした
というか、後半のリユニオン展開ならいつぞやの
ジーンでもよかったのでは
散々2人で殺し合って寝てたら(なぜかデップーだけシートベルトで簀巻きにされている)、後にわかることだけど
X-23 が2人をみつけて洞窟みたいなねぐらに連れ帰られる
いや〜〜〜〜冒頭で
ローガンの話してたからもしや....とはおもったけど、X-23 まで出てくるのはさすがに結構複雑な気分だった
ダフネ・キーンおっきくなったなあ!とはおもいつつ、最後の乱闘でおもむろにあのサングラスをかけるのはちょっとやりすぎっつーか....
というか、最後に話を畳むためだとはおもうけど、エレクトラたちはヴォイドに置き去りにしてるけどそれでよかったんだっけ?などとおもったりした
好意的に捉えるなら、エレクトラたちはカサンドラの暴力的な支配に耐えかねているだけで、結果的にカサンドラは始末できたのでヨシ!みたいなことなのかな?
あと、X-23 以外はまあ、ある程度は受け入れられるんだけど、X-23 はローガンと別れた後に剪定されたってことはないよね????さすがにローガン世界の分岐時間軸の X-23 が剪定されたんだとおもいたい(X-23 プライムとは別人ということで)
ていうか、アンカー理論でいうとオレはローガン世界ではローガンから X-23 に託されたという解釈なので不一致なんですケド!!
そんなこんなで、みんなでオデッセイに乗ってカサンドラをやっつけにいこうぜ!みたいな
荷台からウルヴァリン出てきたりしていちいち笑う
「ここは任せとけ!」方式で2人はカサンドラのもとへ向かって、X-23 がファインプレーでジャガーノートのヘルメットを届ける
相変わらずチャールズはメットに弱すぎる
そしたら、なんと
ストレンジのナックルを持ってて元の世界へのポータルを開けるよ〜んと
いやあの、ストレンジ本人がむちゃくちゃ修行してやっとポータル開けるようになったというのに、
ネッドにしてもアッサリポータルを開けすぎだろ!!
あとあのポータルって空間の転移なのであって時間的な遡行はできなくない??ストレンジはそのために
アガモットの目を持ってるわけだし
...とこの辺からちょ〜っとトーンダウンしてくる感じはあった
元の世界に戻ったら、なぜかウェイドの住むアパートのすぐ近くで
タイムリッパーなるものの試作をしてて(なんで??)、死んでなかったカサンドラがデップー世界にやってきてしまい、ヴォイド以外の時間軸を全部消したるわ!という展開に
そもそも
パラドックスが何をしたかったのかもよくわかんなかった(時間軸を安楽死させてやりたい、ってのはちょっとした
反出生主義的なことなのかなとはおもったが)ところに、カサンドラも別にヴォイドで楽しく暮らしてたらよくない?という
ていうか、ロキが再編する前の TVA ではかなりハンディに時間軸をリセットしてきたのに、そんな大仕掛けが必要になったんだ?とか
もっというと結局ロキ後のマルチバースの扱いが未だに飲み込めてないんだよなあ...
デップーの変異体がわらわら集まってくるくだりもちょっとくどくて、話にも全然絡まないしかなり蛇足感があった
ただ、ひっっっさしぶりに
スタン・リーのカメオあって泣きそうになった(血飛沫が飛んでる最中だけど)
ウルヴァリンのスーツが裂けるのもウケたけど、パラドックスが説明していたように原子レベルまで分解されちゃうということなら、なんとかなった理屈がさすがにほしかった
小ネタにいちいち触れてるとキリがないぐらい小ネタのオンパレードで、
FOXネタから、まさかの
ヘンリー・カヴィル扮するウルヴァリンが出てくるのにはクソ笑ったし、劇場も湧いてた
「アイツ、ギャラたけえんだよな〜」ってあっという間に皮膚をズル剥けにされて殺されるのは笑った
「
パニッシャーは5人もいるんだぞ!」とか、「インティマシーコーディネーターに言いつけるぞ!」とか
あと「エキストラがはけるのを待って!」は完全に
フリー・ガイオマージュだよね
終盤はやや失速を感じていたものの、
MCU にしては珍しくエンドロールで過去作品のメイキング映像を流してきて、結構グッときてしまった
ただまあ、特に
フューチャー&パスト以降は明らかに迷走していたとおもうし、熱心なフォロワーってわけでもないが.....
何度でもレイノルズがどう考えてもクソ役だったウェイドをここまでもってきてくれたことに感動できる
なんというかこう、商業的な成功失敗とか、現場のイロイロとか、全てがあって今があるんだよっていうのは劇中で
B-15 が言ってた通りで、そういや
ヒュー・ジャックマンって今となってはウソみたいだけどウルヴァリン役って抜擢だったんだよなあ、と
何気にプライベートでは離婚してたんだな、ジャックマン....
MoM 以来オモロかったと自分で書いて納得したのだが、MoM も超オタクに振り切った映画だったし、本作も完全にオタク向けに振り切った映画やったなーと感想をまとめてて素朴におもった
まあ.....オタクとしては大変助かるわけだが、やっぱり同じ境遇の人以外には勧めづらい
エンドゲームまでいくと
アイアンマンから時系列でぜひみすすめていって!! ぐらいのテンションでいけるんだけど、さすがに本作のためにシンガー版の X-MEN やウルヴァリン単体作を勧められるかというとややあやしい
一応次は
アガサのドラマだけど、何気に
エコーもまだみてないし、しばらく塩漬けでもいいかな....
予告は絶対みにいくわ系のやつは目を瞑っていた
あとさあ、あんまり言いたくないんだけど、さすがに外典系の作品多すぎない....?