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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 感想 (ネタバレあり)
おもろかったといえばおもろかったんだけど、出会い方がよくなかったというか......
地方に旅行に行った時に、たまたま近くのミニシアターでかかっててふらっと入ってやってたらちょー面白かった!!みたいな出会いだったらすげー好きだったろうな(というようなことを想像してしまう程度には世界観にはハマっている)と
オープニングクレジットで A24 なことがわかって、なんだよそんなもんおもろいに決まってるだろーとおもってたらエンドクレジットにはルッソ兄弟もいて(プロデュース)、なんだよどうりでおもろいわけだ、と
登場人物の中ではジョイの虚無主義的な発想に非常に共感していて、どうやって話を着地させるんだろう?とおもってたら、みんなに優しくしよう!っていうすごい真っ当な着地で、しかもそれを説教くさいわけではなく笑っちゃうような演出でみせてきて、いい映画だなあと
ただまあ、なんというか....ガツガツくる親ってやっぱりちょっと苦手だし、こういう映画だと多少は良さげにみえるけど、これがカルト信者の親だったら目もあてられないわけで
実際アルファ・エヴリンは科学の進歩のために自分の娘を捧げるタイプだったわけだし....
ジョイもジョイで、究極的な虚無主義者として壮大なスーサイドをしようとしているようにしかみえず、独りで勝手にやってろよ!!感
エヴァシンジみたいに、結局のところ親に振り向いてほしくて壮大に駄々をこねているだけじゃん感
スターウォーズ新三部作のベンとかね
冷静に考えたらレイアとハンが親で親戚がルークって結構ヤだわ...
意味不明な行動をしたら別バースの宇宙の自分から力を借りられるってのもコミカルで面白かったけど、それは自己評価が高い人の発想だなあと....
なんか自分がもしバースジャンプしようとしても、住所不定無職の自分とか、ヤク中の自分とか、パクられた自分とか、そういうのしかいなそうだな....みたいな......
生物の発生条件を満たさなかったバージョン(石ころ)が登場しているように、大抵はそうなんだろうとおもう
エヴリンも途中でこのバージョンは何やってもダメだったとウェイモンドにボロカスに言われてるが、いうほど悪くもなくない....?
たくさんの可能性の連鎖の先端に今の自分がいるんだ、というミラクル思考と、それだって宇宙規模で考えたら塵がちょっともつれた程度の話でしかないんだという後ろ向きの思考とか二重思考のように自分の中で渦巻いていて、少しザワザワはしたけど期待値を上げすぎてしまったかな.....