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まさに驚異、ワンダーウーマン - diary.jgs.me
ワンダーウーマンの初日に IMAX3D 行ってきた。結論から言うとディテールで気になるところはあれど、いわゆる減点方式だと80点だけど加点方式だと1億点映画
00年代のアニメ版ジャスティスリーグで育った身としてワンダーウーマンは欠かすことのできない存在だったんだなあ、ということをドーン・オブ・ジャスティスで改めて実感したのだが、それに大いに貢献しているのがガル・ガドットさんの風貌というか、佇まいというか、全てがワンダーウーマンだったところだとおもう。
ドーン・オブ・ジャスティスに限っていうと、ヘンリー・カヴィルスーパマンは納得感あったけど、ベン・アフレックバットマンは最初はあまり馴染まなかった(でもダークナイト・リターンズのバットマンっぽいな〜と気付いてからはしっくりくるようになった)のに対して、ガル・ガドットさんの登場シーンのカッコよさたるや!あまりに好きすぎて Netflix で配信がはじまってからしばらく毎晩ワンダーウーマンの登場シーン(2時間3分〜8分くらいまで)をみていた。
今回の作品では中盤から後半にかけてこのめちゃカッコいいガル姐さんが活躍しまくり展開なので、ただただ号泣だった。中盤のベルギーでの前線戦闘シーンで活躍するスティーブ・トレバーことクリス・パイン率いる愚連隊の面々もちゃんと個性が引き立っててよかった。また、全編を通してスティーブと行動を共にして二人の感情の機微を丁寧に描いているのは、ラストのダイアナの選択と綺麗にリンクしていて、監督のパティ・ジェンキンスさんとこの映画の核なんだろうなあ、と。
一方で、ワンダーウーマンの世界観(ギリシャ神話ベースの)をちゃんと説明しつつ、第一次大戦にも結びつけつつ、ダイアナの成長、アマゾン達が描かれる序盤も見事。セミスキラを出てロンドンへ乗り込むシーンはモロに田舎のピュアな少女が初めて都会に出てくる話でダイアナに共感させるのにうまい役割をしていた。セミスキラの美術がバッチリだったのもあって、ダイアナをはじめアマゾン達が生き生きと暮らし、訓練しているシーンで既に号泣だった。
そんなこんなで大好きな映画なんだけど、みてる間でもうーんとおもったところはいくつかあった。一番は敵チームがドイツ語じゃなくて英語を喋っているところ。これはしょうがなかったのかもしれないけど、第一次大戦がそこそこリアルに描かれていたり、途中でダイアナが多国語を操るシーンもあったりするだけに余計気になってしまった。ついでに、どうせならセミスキラの公用語はギリシャ語が良かったかなあ…。セミスキラの知識レベルも謎で、知ってることと知らないことが曖昧なのが気になった。あと、終盤で敵であるアレスゴッドキラーとは自分でありゴッドだと気付かされるんだけど、そこは自分から気付く展開じゃなくていいんかな〜…とかとか。
まあ、そんなことがどうでもよくなるぐらい全体としての満足度は高かった。やっぱり、ザック・スナイダーという人は監督や脚本、原作にしっかりした人が入ってる方がうまくいく人なんじゃないかと改めておもって、秋のジャスティスリーグが不安になったりした…。そしてベンアフバットマン単品をやって、このワンダーウーマンをやってからの BvS、からのジャスティスリーグがスムーズだったんじゃないかなあ…とおもったり…。今さらどうしようもないので秋のジャスティスリーグも来年のジェームズ・ワンアクアマンも楽しみにしてますけどね!!
BvS とスースクで苦汁を飲まされた我々としては、ワンダーウーマンが胸を張っていろんな人に勧められる仕上がりになっていて心底ホッとしながら劇場を後にした。パティ・ジェンキンスさん続投で続編もあるとかないとからしいので、本作から BvS の間までの話とか、BvS のワンダーウーマン視点の話とか、妄想しながら期待しております。

August 26th, 2017 4:59am