論理的思考
論理的とは
>① 論理の法則にかなっているさま。理屈に合っているさま。思考、推理のわざに巧みなさま。
> ② 論理学に属するさま。また、前提された事件や事情から正しく推論するさま。
辞書で見ても、「じゃあ論理的思考って何?」の説明がちゃんとはされてない
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自分で書いてみる
「論理的思考をする」とは、基本的には二つの意味で言われる
誰から見ても正しい論理展開で考えること
直感ではなく、step by stepで考えをつなげていくこと
論理的な文章とは上から読んでいけば「確かにそうだね」と納得してもらえる文章のこと
以下の要素が合わさって、初めて論理的な文章となる
読者の知識
経験
現状認識
文章に書かれた知識
読者にとって正しい論理展開
正しい論理展開に必要な追加知識
「読者」がいるのがポイント
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「読んだ人にとって論理的だった」以上の評価ができない
査読とは「論文を、いろんな研究者が読んで、『確かにそうだね。正しいね』と評価する」こと
よくある「論理的じゃないね」と言われるシーンは2種類ある
1. 一般的に論理的じゃない
2. 受け取り手にとって論理的じゃない
「一般的に論理的じゃない」の原因
そもそも自分の論理展開が表現できてない
言語化が粗い
「他人にわかるように説明する」経験が少ないと起こる
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正しくない因果関係をもとに、論理展開をしている
相関関係を因果関係と誤認している
今までの観測シーンが偏っていると起こる
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隠れた因果関係に気付いていない
「因があるパターン」と「ないパターン」の片方しか経験してないとこうなる
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前提とすべき『因』が揃ってない
知っている因果関係が少なく、『因』の想像がつかない
分析不足。「どの『因』が『果』の違いを生んでいるのか」をくっきり把握できていない
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自分の観測範囲が偏っていると認識できていない
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前提にできない『因』から論理展開をスタートしている
社内ルール、社会通念を「なぜそれを守るべきか」の理解なく『因』としている
なぜそうなっているか?を理解する機会・必要性がなかった人はこうなる
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「受け取り手にとって論理的じゃない」の原因
「一般的に論理的じゃない」に加えて、
受け取り手が「(私にとって)論理的じゃない」と言うパターンがある
因果関係を捉え違えていたり
前提とする『因』や必要な因果関係を知らなかったり
間違った前提から理解しようとしていたり
説明に使われた論理展開が、自身の感覚と違ったり
納得してもらう上では「相手がどう捉えるか」は重要
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いくら「社会一般では論理的」だとしても、「本人ビューでは論理的」じゃないことがある
このときにすべきは
説得じゃない
相手の考えを
深掘りして「相手がどう捉えているか」を把握すること
つまり「論理的に話をする」ためには
全参加者が、論理的思考(特に論理的な分析)が出来る
テーマに対して必要な「因果関係」「因」が揃っている
が必要
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この2つがあって初めて「問題解決のために論理的に分析して、解決手段とその真因(の仮説)に合意」ができる