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男性の生きづらさ感
男性の生きづらさ感

いま、この世界では・この国では、女性の方が間違いなく生きづらいと思う。
男性は女性に比べて、はるかに優遇されている、ということになっている。

じゃあ、私の感じる生きづらさはなんなのだろう。特に思春期青春期の。

女の人は、社会に出て「騙された」と言う。
私(男)は、「奪われた」「虐げられていた」という感覚を前半生期を通じて強く持ってしまっている。
若者にとって、ことに物語適合度の高い、オタク的な若者にとって、「少女」って生物は最強だった。
思想としての恋愛至上主義のこの日本で、魅力ってものを主導的に持っていて、法治国家として肉体的な役割や能力の使い道が制限された、この世界(ワールド)では。

それほど極端に「『美』少女」じゃない場合であってすら、男子―まずまず不細工で普通に性欲があって普通に夢見がち内気な―の場合よりは息苦しくない、と思えてしまう(私には)。
ある種の女子会とか日常系としての物語を持ちうるから。

いや、ルサンチマンと思ってもらっていいけどさ。

男の子が、その時期に感じている苦しさ(潜在的なものだけど)を、その外側に向けて説明するとしたら、
人生毎年受験生で、毎日がテスト
みたいな感覚だろうか。
常に能力努力と勝利(競争上の)を、世界から求められている感じ。

その数直線上の上位1%になれれば、すべてを手に入れられる。
でも、下3分の1になってしまえば、何も得られず、ここまで育ったすべてを失う。
生活」とか「人間関係」から、何の楽しさも感じないし受け取れない。
そんな感覚で、思春期の十何年間を生きてきたという感覚がある。

だから、青春を「奪われた」とか「失った」とか、潜在意識では感じている。

(そして、「奪われた」感を持つ、ということは「奪い返す」的な情動を持つということだ。それがいくら、社会に出た後は的外れな思い込みなのだとしても、そう簡単にその思いは取り外せないだろう。
結果的に持っている既得権益を手放させにくくしている。

だから、なんとかその感覚を次の世界では取り外していきたいと、私は思っている)