generated at
知識創造企業

野中郁次郎竹内弘高の共著。原書は英語で、日本語で読めるものは翻訳版である。
目次
※日本語・新装版の目次。
新装版の刊行にあたって
序文
第1章 序論――組織における知識
第2章 知識と経営
第3章 組織的知識創造の理論
第4章 知識創造の実例
第5章 知識創造のためのマネジメントプロセス
第6章 新しい組織構造
第7章 グローバルな組織的知識創造
第8章 実践的提言と理論的発見
日本語版へのあとがき

第6章では、『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』などでもテーマとなっている軍事組織の研究が披瀝されている。
> 組織進化論の発見の一つに、「適応は適応能力を締め出す(Adaptation precludes adaptability.)」というのがある。過去の成功への過剰適応(overadaptation)だといってもよい。恐龍がその一例である。太古の一時期、この生き物は、生理的にも形態的にもある一定の環境に適合していた。しかし、その環境に適応しすぎて、ついには気候とエサとなるものの変化についていくことができなかった。日本軍は同じ罠に陥ったのである。過去の成功に過剰適応して、変わりつつある新しい環境の中でそれらの成功要因を「学習棄却unlearn)」することに失敗したのである。(『知識創造企業』248頁)