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認知科学者が開発したHookmarkというアプリとScrapboxの相性が良い

Hookmark(旧称 Hook)とは、任意のファイル同士を関連づけるためのアプリケーションで、macOS専用。
厳密には、もう少し多様なエンティティ同士を関連づけることができる。
Finderで選択中のファイル
何らかのアプリケーションで開いているドキュメント
ウェブページ
メモNotes.app)
カレンダーのイベント
一部の有名どころアプリでは、より柔軟なインテグレーションがなされている。
例えばThingsのタスク項目
プリセットでは非対応のアプリでも、自分で対応させることができる(っぽい)。
ベータ版の頃から存在は知っていたが、公式サイトを見てもなかなか良さがわからなかった。
トライアルしてみたところ、かなり好感触。
2020/01/04 - ウィンターセールがいつまで続くかわからなかったので、Pro版を購入しました。

一方から関連づけるだけで、双方向リンクが形成される。
これって何かに似てませんか?
そうだね、Scrapboxだね
あるいは、これが俺たちのDEATH STRANDINGなのかもしれない

ただ似ているだけでなく、Scrapboxと併せて使うことでポテンシャルを発揮しそう。
ページとファイルを関連づけることで、/forum-jp/PDFやppt、wordといったファイルのアップロード に関するニーズをかなりの度合いで充足させられる。
というか、自分はそのようにし始めている。
非公開プロジェクト公開プロジェクトの各ページ(下書き/公開版)を紐づけるとか、
Scrapboxでのディスカッションに基づいて書き始めたGoogle Docsを紐づけるとか。

これは、ある論文に関するメモのページから、当該文献のPDFファイルへのリンクを表示しているところ。

あるファイルから別のファイルへ、そこからさらに別のファイルへ……へと潜っていくことができる。
2-hopどころの騒ぎではない。
操作は簡単なキーボードショートカットで賄えるので、マウストラックパッドは不要。
デフォルト設定では、
Shift + Command + Space ポップアップを表示
Command + C でファイルへのメタリンクをコピー
関連づけたいファイルを表示してから、
再びポップアップを表示して Command + L にてリンク形成
まだ使っていないが、リンク共有(ファイル共有ではない)の機能もあるようだ

そして実は、日本人にとってはプラスアルファのメリットがあるのではないか、と思っている。
日本語環境では、SpotlightAlfredといった、ファイル名またはスニペットの入力に基づくランチャー系ソフトの威力が落ちてしまうため。
インクリメンタルサーチによる入力支援は、2重の意味で日本語環境との相性が悪い。
1)複数の入力ソースIME)を切り替える必要がある。
2)スペースで単語を区切らない。
もちろん英語しか使わない運用も可能だろうけど、直感的ではないし……
それに対して、Hookでは言語的なビハインドが生じない。
冗長性への配慮があるのもポイント。
OSの言語設定によるアプリケーション名そのものの変更に対応するためのダイアログがある。
Mail.app」が「メール.app」みたいになるやつ

ちなみに、開発・販売元であるCogSci Apps社の共同創業者サイモンフレーザー大学認知科学者。

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