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モラルの起源

> 原題が "Moral Origins: The Evolution of Virtue, Altruism, and Shame" で直訳すると「他愛、そして進化」ということで邦題には「」が載っていない。まだ全然途中なんだけどもこの「」という感覚、恥ずかしくて顔色を赤くすることがどうも大事になっているらしい http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/03/19/182109
> アダム・スミスの「道徳感情論」からの流れで読んでいるけれど、この本は、倫理とか哲学についてのものではない。じゃあ、どういう本なのかというと、人間特有のものと考えられている「道徳」や「良心」が自然選択によって獲得されたという仮説をダーウィンと同じやり方で示す、というものだ。だから、とっても面白いんだけども誰にでもオススメ出来るわけじゃなくて、「種の起源」を読んでいなくてもその雰囲気を知っていたほうが良さそうだし、「利己的な遺伝子」も雰囲気わかってたほうが良さそうだし。とか言いつつ自分自身はもうあまり記憶に残っていなかったりするんだけども。 「モラルの起源」の中で、人類(ホモ・サピエンス)は更新世後期(12万6000年前~1万1700年前)に、生存(絶滅)に関わるような厳しい気候変化にさらされていてそこで「道徳」や「良心」が進化した、って言っていて思い浮かべたのが前に読んだことがある「フィンチの嘴」。 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/03/26/192855
>道徳感情論」は、人間に備わっている「道徳観」は「理性」に依らない、もっと「感情」に近いところにある、って言っていて「"自然" は我々をそのように仕立てた」と言っている。"神様"ではなくて"自然"。ダーウィンの「種の起源」と同じ感じがする。で、「モラルの起源」はダーウィンがやったのと同じやり方、自然史を積み重ねることで仮説を裏付けていくという方法で、人間だけが持つ「道徳感」が自然選択の仕組みから進化したことを示そうとする。 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/04/02/173529