>時速五〇キロメートルで、A町から二〇〇キロメートル離れたB町までノンストップで運行する列車がある。さて、この列車の先頭にある鳥がとまっている。この鳥は不思議な鳥で、列車の出発直後にB町へと時速八〇キロメートルで飛び立ち、B町に着くとまた列車の先頭に戻ってくることを繰り返す。さてこの鳥は列車がA町からB町に到着するまでに何キロメートルの距離を飛ぶか。
>中にはこの問題をすぐに解いてしまう人もいるのだが、大方の人は途方に暮れる。この理由は問題を各往復回の距離の足し算で求めようとするからである。一往復目の計算はさほど難しくないが、二、三往復目あたりになると計算がややこしくなってきて、いやになってくる。あと一分で到着あたりの計算を想像すると絶望的になる。