>友人の顔や声は一度、あるいは数度で覚えてしまう。では私たちは友人の顔や声を覚えようと、「こいつは眉が太くて鼻がまるっこいな」、「低くて響く声だな」などと特徴を分析して努力して記憶したことがあるだろうか。そういうことをしたことがある人はほぼいないだろう。
>子どもは受験勉強中の生徒たちとは異なり、復唱したり、語呂合わせをしたり、ノートに書いたり(?)、といった努力をしながら覚えているようには到底思えない。こうしたことからすれば、子どもの言葉も大半は偶発学習の結果と言えるだろう。