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モジュールとインテグラル

重量級プロダクトマネージャーを発案した藤本隆宏先生は、製品の累計を2つに分けた。完成した機能部品を組みあわせたモジュール型と、複雑な要素が緻密に組み合わさって最終的な形になるすりあわせ型。前者の例はBTO可能なデスクトップPC、後者は自動車。

>このウルリックの視点で日本の製造業の栄枯盛衰を眺めた時に、日本の「モノづくり」の強みは、「インテグラル型」の製品を組織的な「摺り合わせ」作業により高品質に仕上げることである、という仮説を提示したのが藤本隆宏です。
OO経済モデル(5)プロダクト・アーキテクチャ論

モジュール
機能の分解の方向性
インテグラル

モジュール型 #モジュール
> そもそもチップレットのメリットというのは
> 細かく機能ブロックを分けてチップレット化することで、ダイサイズの肥大化を防ぐ。これにより歩留まり向上とか設計/検証の容易化が実現できる
> チップレット毎に最適なプロセスを選べる。ロジック部は先端プロセス、大容量SRAMは7nm前後のプロセスで、I/Oや周辺回路は12nmあるいは28nmあたりのプロセスで、といった作り分けが可能になり、設計及び製造コストの低減化につながる。何なら28nmあたりのプロセスを使えばフラッシュメモリの混載すら可能になる
> 同一ロジックに異なる周辺回路、あるいは同一周辺回路に異なるロジックといった派生型の製造が容易になる
> 単一メーカー内だけでなく、異なるメーカーのチップレットの混在が可能になる
同じ「チップレット」でも、明暗が分かれたIntelとAMD

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モジュール型はデスクトップPCのように容積や電源容量、熱対策といった制約が薄い場合は効果が高くなるが、ノートPCのような制約が強いプラットフォームでは低性能になる。また量産効果が出にくくなるため、コストパフォーマンスは悪い。



GFX Modular

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インテグラル型 #インテグラル
自動車
ノートPC
カメラ

> 一方生まれたのが、「バッテリーを取り外せるようにすると制約が多くなる」というジレンマだ。
>  バッテリー単体で取り外せるようにする場合、電池は液漏れや衝撃による破損が起きないよう、ちゃんと保護する必要がある。電源端子などの安全性保護も必要だ。特に容量が大きくなった今は安全性がより重要である。
>  ラミネートパッケージでない電池は外装が固いケースで覆われているので、取り外せる電池を作るのも容易だ。だがリチウムポリマーでは、電池外装を別途用意する必要がある。
>  もちろん、外装はプラスチックなどで作ればいいだけなので、難しい話ではない。事実、デジタルカメラなどで使われている充電池は、ちゃんと外装をつけた安全なパッケージとして供給されている。
>  だがそれをするということは、外装の分バッテリーが小さくなるということでもある。スペースが減るのはバッテリー側だけではない。本体の側にも「蓋を開けて安全にバッテリーを収納できる」スペースを用意する必要があるので、容量はさらに減る。動作時間と薄型化を両立させつつ、バッテリーを取り外せるようにするのはなかなか難しいのだ。
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