ナラティブ・セラピー
概要
方法
3つの関係する方法
ナラティブ・セラピー
参考
JICD主催−ナラティブ・セラピー・アドバンスコース (国重浩一, 2016)
ナラティブ・セラピーの主要な視点
p47
>2.私たちが生きるよりどころにしているストーリーは、真空地帯で生産されるわけではない
>3.ストーリーにはディスコースが深くかかわっている
>4.近代社会は、監視と精査によって維持される社会規範によって特徴づけられている
>5.自分自身が同盟できる(タッグを組める)ような、矛盾しているオルタナティブなディスコースは必ず存在する
>6.支配的な文化的ストーリーは、人生において変化を求める人びとに過酷な制限を課す
>7.支配的なディスコースを脱構築することによって、人生のための新しい可能性が生まれる
>8.ストーリーに包み込まれないような生きられた経験が、必ず存在する
>9.カウンセラーの課題は、クライアントに以前より満足を与え、感じ入らせるようなプロットを構成できるよう援助することである
ナラティブセラピーの流れ
p60
>3.問題の影響を描写していくこと(問題の外在かを導入していくこと/脱構築すること)
>4.ユニークな結果や例外を見つけること(間を拡げること)
>6.ユニークな説明を求めていくこと(は行動の風景を描写していくこと/ストーリーを発展させていくこと)
>7.ユニークな再描写を求めていくこと(意識、またはアイデンティティの風景を描写していくこと/「意味の質問」を使っていくこと)
>9.オルタナティブストーリーを定着させていくこと
> とってつけた感があるけど、特定の事実を選び処理された情報である物語に対して、その状況下の人達がどのように受容したり抵抗していくのかは、事業開発や組織開発において、よりいっそう光を浴びていくだろうね。1on1とか。
> 原因と結果とを結びつける物語的な理解の形式であるナラティブとは、もともと文学研究の領域で発展した理論でしたが、いまでは広く臨床心理や教育・ビジネスの分野で使われています。それは人びとの認識の基盤となる「物語」であり、理解・思考・表現・対話等々の形式をつくりだしています。すなわちナラティブは、それぞれの個人の認識のなかで、世界のありかたそのものを規定し、社会のなかでどう行動することが望ましいのかという価値そのものを決めているわけです。人びとがつくりあげ、人びとの理解をしばる物語であるからこそ、また自分たちで変え、自分たちが考えるなかで別なナラティブを生みだしていくこともできます。臨床心理学の領域では、症状に苦しむ患者の理解を支配している物語のことを「ドミナント」なナラティブととらえ、その思いこみを解除する「オルタナティブ」な物語を、対話のなかで探ろうとします。「ナラティブ」とは、まさにそうした実践そのものだといってよいでしょう。
> ITベンチャーをはじめとした起業が盛んな国々と比べますと、日本ではスタートアップ企業の少なさが際立ち、その背景事情の一つに「日本社会は、挫折や再起に対して冷淡である」というナラティブがあるとされます。しかし、起業のような新たな取り組みにおいては挫折や失敗はつきものであり、そもそもそのような挫折の経験を物語として語ること自体にも大切な意味があります。
東京大学総長式辞で経済とナラティブセラピーをくっつけてた。