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『問題解決「脳」のつくり方』


目次
序章 7つの「思考の致命的な欠陥」
第1章 結論を出し急いでしまう「飛躍」
第2章 パターン化された思考にこだわる「固着」
第3章 かえって物事を複雑にしてしまう「考えすぎ」
第4章 それなりに良い答えで納得してしまう「満足」
第5章 できるはずがないと思ってしまう「過小評価」
第6章 外部の意見ややり方を拒絶する「自前主義」
第7章 自分で自分のアイデアを握りつぶしてしまう「自己検閲」

序章 7つの「思考の致命的な欠陥
問題解決とイノベーションの自己認識 p20
ニューヨーク市警の爆発物処理班はエリートである。彼らに聞いた。
問題解決が得意な人 > 全員が手を上げる
飲み込みが早い人 > 全員が手を上げ続けたまま
イノベーターだという人 > 全員が手を下げる

思考課題 高級なシャンプー p21
問題として質がよくない

> あなたは高給フィットネスクラブのオーナーだとしよう。そのクラブに40室ある一人用シャワールーム(男性用が20室と女性用が20室)には、会員特典として非常に高価なサロン専用シャンプーが備え付けてある。美容雑貨を扱う小売店が有資格ヘアスタイリストにだけ販売している特別なシャンプーだ。フィットネスクラブの顧客たちはそのシャンプーが大変気に入っており、この特典を絶賛している。ところが残念なことに、シャンプーがボトルごとシャワールームから消えるという事態がひっきりなしに起きている。実際、盗難率は33%にも上る。シャンプーを使おうと手をのばした会員が、ボトルがないことに不快な思いをしているのみならず、コスト対応に追われている。これまでこの問題を解決するためにさまざまな対策を打ってきた。持ち帰り禁止の注意喚起をしたり、持ち去った会員にペナルティを課したり、インセンティブを与えたりしたものの、どれも効果がなかった。フロントでもごくわずかな利鞘でシャンプーを販売しているほどだ。
> そこでアルバイト従業員に問題の解決策を考えて欲しいと依頼することにした。ただし、解決策には譲れない条件がいくつかある。それは次のようなものだ。
>・盗難がゼロにならなければならない
>・シャワールームごとに普通サイズのシャンプー一本を備えつけるという現行のサービスを、縮小したり廃止したりしてはならない。
>・シャンプーのブランドも変更してはならない。
>・ごくわずかなコスト(シャワールーム一室につき最高でも数セントまで)でできることでなければならない。
>・会員に追加の負担がかかってはならない。
>・簡単に実行できて、通常の営業の妨げにならないことでなければならない。
> 従業員には、これらの条件さえ満たしていればどんなに革新的なアイデアでもかまわないと伝える。

これまでの回答例95%
条件違反をしている。
>・チェックイン時に会員にシャンプーを手渡し、チェックアウト時にフロントに返却してもらう。
>・ロッカールームに係員を配置し、シャンプーを持ち去る会員がいないか監視する。
>・シャワー室に備えつけるシャンプーを旅行用の小さなものにする。
>・監視用カメラを設置する。
>・シャンプーを一度も持ち去ったことがない会員には、無料でシャンプーを一本進呈する。
>・シャワールームに備えつけるシャンプーのフタをポンプ式ディスペンサーに替えて、ロックできるようにする。
>・出口に係員を配置し、ジム・バッグの中を確認する。
>・シャワールームにシャンプーを備えつけるサービスを取りやめる。
>・シャンプー代を別途請求する。
>・シャンプーを原価で提供する。
>・シャンプーを持ち去った会員の写真と名前をリストアップする。
>・シャンプーボトルを鎖で壁に繋ぐ。
>・シャンプーボトルをラベルのないものに取り替える。
>・シャワールームに「シャンプーを持ち去らないでください」と書いた張り紙をする。
>・フロントでサンプルサイズの無料シャンプーを提供する。
>・シャワールームにガードマンを配置する。
>・シャンプーボトルの側面のフタに近い位置に穴をあける。
>・シャンプーボトルに無線自動識別タグ(RFID)をつける。
>・シャンプーの盗難によって発生する損失を、必要コストと考える。
>・シャンプーをいつでも空っぽに近い状態にしておく。


追加型思考 p31
アイデアという言葉の代替手段として「シンプルでスピーディで金のかからないテスト」


過度な自己検問 p41
自分のアイデアを早期に否定してツブしてしまうこと。
#S.『ピクサー流_創造するちから』 で紹介されているとおり、最初のアイデアは価値がなく、養っていく考えが重要。

第1章 結論を出し急いでしまう「飛躍」

第2章 パターン化された思考にこだわる「固着」

特徴を反対にするか極端にする
p105

サーカス
・道化師がいる > いない
・客引きがいる > いない
・多数のテントが張られている > 1つだけ
・陽気な音楽が流れている > 静かな音楽が流れている
・大人気の呼び物が一つ > 同程度の人気の呼び物が多数
・動物たちがいる > いない
・チケットが安い > 高い
・子供の目を重視 > 大人の目を重視

第3章 かえって物事を複雑にしてしまう「考えすぎ」

ロジャー・マーティンが考える確実性の概念 p136
>「意味ある学びと測定可能な結果を生む仮説を検証するための、反復して行える簡単なテスト。それは行動と結果の間の関係(それがあるとすればの話しではあるが)を理解するうえでの手がかりをかなりの程度まで与えてくれる。その手がかりが重要で意味のあるものかどうかはテストの設計、遂行、解釈に左右される」

ジュラーシによる「仮説の定義」 p136
> この(行動/能力)を調査すれば(望ましい結果)がもたらされることが期待できるとチームは信じている。そう言えるのは、われわれの(測定基準)が(大きく変わった)からだ。

第4章 それなりに良い答えで納得してしまう「満足」
XI+I=X 問題

・解決策AかBかではなく、どちらも実行する

第5章 できるはずがないと思ってしまう「過小評価」

第6章 外部の意見ややり方を拒絶する「自前主義」

第7章 自分で自分のアイデアを握りつぶしてしまう「自己検閲」