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効果的利他主義と慈善資本主義の交差点
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1. 効果的利他主義
> 効果的利他主義(こうかてきりたしゅぎ、英語: effective altruism、EA)とは、「根拠と理性を使って、どうすれば他人のためになるかを考え、それに基づいて行動する」ことを提唱する哲学的・社会的運動である12。効果的利他主義の目標を追求する人々は、効果的利他主義者と呼ばれる

2. 慈善資本主義
> Philanthrocapitalism or philanthropic capitalism is a way of doing philanthropy, which mirrors the way that business is done in the for-profit world. It may involve venture philanthropy that actively invests in social programs to pursue specific philanthropic goals that would yield return on investment over the long term, or in a more passive form whereby "social investors" benefit from investing in socially-responsible programs.

Center for Open Science (COS), Arnold Venturesと慈善資本主義

効果的利他主義と慈善資本主義には共通点があり、「どちらも長期的で利他的なアウトカム」を志向している。
さらに効果的利他主義は、計量主義的であり、その根拠にサイエンス等を用いたエビデンスを用いることが多い。
一方、慈善資本主義でも、長期的な効果を検証するための根拠にサイエンスを用いるが、ビジネスの観点で金銭的な持続性をより重要視する傾向を備えているかもしれない。

これら2つ出自の異なるムーブメントは、ほとんど変わらない特徴を備えている。

共通: 利他主義、計量主義、長期主義
差異: 金銭的な持続性か?

批判: ビルゲイツのような大富豪が寄付による他国への大規模な干渉を指摘するものもいる。特定の疾患に対して研究助成金をするものの、最終的な薬品の買い上げ等をビルゲイツが関連する企業が積極的に行う場合などである。利益相反?

リバタリアン(例えば、ピーターティール)にも効果的利他主義者がいるかもしれない。
現状の仮説として、寄付自体は個人の自由によって「何を守りたいのか」という側面で、市場的な機能を持ちうる。
つまり、リバタリアンにとっては、寄付自体も市場の一部なのではないか?
一方で、デジタルデモクラシーにおいては、市民の寄付行為は公共財の需要を検知するための装置となりうる。


文献

"ビジネスの尺度をフィランソロピーへ"
Giving Pledge

〈効果的な利他主義〉宣言!――慈善活動への科学的アプローチ
あなたが世界のためにできる たったひとつのこと 〈効果的な利他主義〉のすすめ
Philanthrocapitalism: How the Rich Can Save the World and Why We Should Let Them