> 英語では「Work」とされるこの言葉は「仕事」と訳されることも多いが「制作」を選んだのは、人間が事物をつくる(生み出す)というニュアンスを強調したかったからだ。僕の考えでは、プラットフォーム資本主義は「労働(市場からの評価)」と「行為(共同体からの承認)」は大きく強化しているが、「制作」はそうではない。では、どうすれば「制作」を強化して、人間が事物を「つくる」ことで世界に対する手触りをより強く獲得できるのかを考えたのが『庭の話』の後半の議論だ。