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スパイダーマン(映画)
2002制作 / 2024視聴


主人公ピーターは両親がおらず叔父夫婦に育てられている。その叔父夫婦は小さいメゾネットみたいな家に住んでて35年勤めた会社をリストラ。新しい仕事を探そうにも「コンピューターアナリスト」などの「コンピューター」職しかない。主人公は隣にいるMJという幼馴染に恋してるけど、MJの家を父親がアル中で大変。また友人ハリーの父親ノーマンは会社を経営しているが、こちらも裕福そうに見えて後がない。取引打ち切られるのを乗り切っても今度は企業の売却。ということで、要はこの時代、労働者も経営者も大変だった、という描写になっている。

自分がわざと逃した強盗にピーターは育ての親である叔父を殺されるのだが、じゃあその強盗はなんで強盗してるかって「そうしないと食ってけないから」だろうし、結局全員共通の敵は「資本主義」なんだよね。その資本主義についても、たとえば従来だったら「自分でなんとかする」「リスクをテイクする」といった行動がほめられてた、称揚されていたわけだけれど、この映画では「With great power comes great responsibility.(大いなる力には、大いなる責任が伴う)」とも言われ、「金持ちこそ責任を負うべき」といった話にされている。

主人公は科学も得意だが、絵を描いたり写真をとったりもする、カルチャーとテクノロジーの交差点にいるスティーブ・ジョブズみたいなキャラ。結局、謎のクモに刺されたおかげでいじめられっ子からヒーローに昇格。ピーターは何もやってないじゃん!とも批判されてるみたいだけれど、でも、絵も写真も科学もみんながんばってますからね。むしろちょっと見た目が変わるだけで自分の行動もだいぶ大きく変わってくるよ!みたいな話なのかもしれない。