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或る夜の出来事
【音楽】
【美術】
【製作】フランク・キャプラ, ハリー・コーン
【制作会社】
【編集】
【公開】1934
【上映時間】105min
【その他】
恩田陸小説以外でおすすめ

特徴
アカデミー賞受賞映画。主要5部門を制覇
撮影は、ゲーブルとコルベールが脚本の出来に不満を持っていたため、緊迫した雰囲気の中で始まった。キャプラは彼らの不満を理解し、脚本家ロバート・リスキンに書き直させた(Harris, Warren G. Clark Gable, A Biography. London: Aurum Press, 2002. ISBN 1-85410-904-9.)
kana クラシックでいい脚本だと思ったけど。そもそも二人とも弱小スタジオで仕事をやりたがっていなかったみたいだし、俳優って殿様商売なんだね。
コルベールは撮影現場で不快感を示し続けた。また、通りすがりの運転手を車に乗せてもらうためにスカートをたくし上げることを、最初は嫌がり
kana これは当然と思う。なんでこんなシーンを...
バラエティは、「特に強いプロットはない」が「演技、セリフ、状況、演出のおかげで、大きな成功を収めることができた」と報じた("It Happened One Night". Variety. New York. February 27, 1934. p. 17.)
ロードムービーのはしりとも言われる



kana ショットのツナギが? というか切り替えがキビキビしている。スタイリッシュだ

kana妙なオン眉の髪型。なんで笑
しかしうけるのは、主人公であるはずのこの女性が父親と喧嘩するシーンからはじまってる。
さらには、海に飛び込んで逃げる笑

kana これとかもすごくきれいなうつりかわりと思う

kana 視線を向けると同時にぐいーんとカメラが動くのもいい感じだ

kana "OH YEAR ~" の流れはおもしろい。お笑いみたい

kana きせる。いいね

kana いやいや、女のほうは、せっかくカバンを取り返してくれようとした人に対して横暴すぎないか? いくら、逃亡して焦っているといってもね。逃亡って言っても、まあようは家出でしょ、家出笑

kana へー、今でもよくあるタイプの鼻持ちならない、金でなんでも解決してきたドラ息子娘と、そういう人種を軽蔑しているタイプの人のラブコメ。まあプロットだけみたらラノベだよね。
しかし、最初は新聞記者は彼女を知らないんじゃなかった? 記事を書いたってことは、知ってて泳がせてたってとこなんだろうか。
しかし、新聞記者が親切にしたりわざわざ待っててやったりするわけだけど、あれってゲーブルみたいなハンサムがやらないとちょっとあまりにもストーカーというか、一人旅の女性からしたら怖いよね。そりゃあ最初、「よけいなお世話よ」 と失礼とも言える態度を取るのは当然という気がする。自己防衛というのか、怖いからね。...ってところはちゃんと描かれているのが上手い。お喋りでイヤミな男に絡まれたり、無意識にとはいえデブの男にもたれ掛かられて押しのけるのに苦労したり。あくまでスマートに助けるゲーブルが持ち上げられる笑

kana 女があめ雨の中ボーッと突っ立ってるの、なに? と思ったけど、よく考えてみるとボーイがエスコートしてくれるものと思ったのか。
そして部屋を借りてくれたのになぜ感謝しないのだと思ったけど...当然か。男と二人で泊まる、しかも宿のおっちゃんに夫婦だと紹介しているというのは当然警戒する。

警戒する女のために、毛布でついたてを作ってやる。
そのあとも「僕は繊細なんだ。他人の目がないと寝られない」 だとか、饒舌に「みんなシャツの脱ぎ方が違うんだってよ」 とかいろいろジョークをはなしてやる。
kana しかしなぜジェリコの壁? 運命によってこころの壁は破壊されるみたいな暗示なんだろうか

kana けいかい警戒しているわりに、下着はポイポイついたてに掛けちゃったりして、なんだかおもしろいよね。いいかんじのキャラクター造形だと思う

kana まどの高さが違う感じ。

kana 記者は名前を教えない。

kana これはけっこうトンチキなアングルだなあ。特撮?

kana ところで、荷物はぜんぶ取られたはずなのにパジャマはどこから調達したんだろう。

kana 服をプレスしてしっかりハンガーに掛けておいたり、食事を作ってみたり、なんだかけっこう家庭的な男である。こういうのちょっといいよね。
しかし...人の外見に言及して「思ったより小さい」 だとか「髪がボサボサのほうがかわいい」 だとか、前はバスのなかでも「寝顔がどう」 とか言っていたし、これってセクハラだよね?

kana 質素だけども、おしゃれな食卓だ

kana コーヒーにドーナツを入れる食べ方について。ゲーブルが女に教える。
どういう文脈かわからないな。男がイギリス人てこと? (イギリス人がクッキーを紅茶につけるから) それとも、地域的なものではなくて階層的なものなんだろうか

kana 演技をして探偵を「まいて」 なかよくなる。ほっこりシーンだった。こういう演出いいな、たしかにたのしそうだし、距離が縮まったことがわかる

kana バスの余興で楽しんだり、ゲーブルの役は好感の持てるキャラクターだとおもう。
しかしその余興の歌詞が、男尊女卑っぽくてイマイチ。
とはいえやっぱりたのしそうだ。こうゆうちょっとした交流はなんだかいいなと思う。

kana なるほどね、ゲーブルは子どもにもやさしいのか。
その子どもは貧しい家の出身で、母親とふたり出てきたが...
子どもにゲーブルは全財産をやってしまう。
なんかこう、素朴にいいやつでいい気分で見れるな。女のほうは見方によってはイライラするタイプだけど、一人で心細い中で男に絡まれたりって考えるとそんなもんと思う。成人しているのに過保護な父親から自由を求めるというのも十分共感できる。何度も「ひとりで大丈夫」 と言うのも、きっと「ひとりで大丈夫になりたい」 んだろうなあ。

kana ゲーブルがシェプリーをおどす脅すシーンなんか、こっちは演技だと知っているぶん、おっかしい。シェプリーがクズなのもあって、ちょっと愉快なシーンだ。

ヒッチハイクのシーン。
kana"OKOK, hike は十分わかった。で、Hitchはいつ来るの" という台詞があって、愉快。

kana なんか、にんじんの葉っぱがフラフラ揺れてておもろい

kana やば、親指たててヒッチハイクするシーンで車にスルーされるの、それまでの流れがあって見るとおもしろすぎる笑 なんか、コントみているみたいだなあ。

kana しかしなんだかよくわからないな。なぜ父親はクライスリーと結婚させたくないのか。本人にたいして「君が嫌いだ」 とか言っちゃうくらい。父親は「娘が心配だ」 と。クライスリーは詐欺師とか言われていたし、アコギな商売をしているのだろうか。

kana 小屋を借りるシーンも、まんまと騙しおおせたつもりが管理人夫婦にバレバレで「アンタはすぐ騙される」 みたいな奥さんのセリフもあり、面白いオチ。

kana 新聞社の編集者はやばいね、恐ろしいくらいにマルチタスクを要求されている...電話はいったい何個あるんだ笑

これはまた、お互い...というよりはゲーブルが女の結婚にキレるのはお門違いな気がするな。
だって、女は「婚約はやめたい。あなたが好きなの」 というが、ゲーブルは「自分のベッドに戻れ」 とすげない→そのまま女は泣きつかれて寝てしまう→なにも知らせず、ゲーブルは金を用意するために新聞社まで、しかも車で行くような距離のね。出向く→当然だけど、宿屋のおかみには売春婦かと疑われたりして散々だし、振られただけじゃなくて置いていかれたと女はショックを受ける。
まあとうぜんだろ!!! という感じだ。ゲーブルがあんなに不機嫌になってもね...アンタもサリーとアン課題できないか??

kana 最後に銀行家に呼ばれたときも、本来は結婚の申込みに行こうとしていたのだが、父親とエリーには懸賞金を取りに来たと伝わっている。しかし実際に行くと、ゲーブルは懸賞金のことなんか考えもしなかった、と。ただガソリン代を払えよ、と八つ当たり。「これは信念の問題だ」 と言い、懸賞金をもらえると知っても受け取らない。
ちまちまガソリン代を請求するあたりなかなか面白い笑 家庭的というか、しっかりしてて
そして、その場その場に機転がきくことを何度も描いてきたのに、ここでパッと「当然そのつもりでしたがね...」 とせしめないあたりで、ゲーブルの誠意と気持ちを見せているような気がする。

kana ああ、なるほどね。「信念の問題だ」 と言って金を受け取らないウォーンと、かね金で解決できるクライスリー、父親は前者を認めて、「老いぼれを幸せにしてくれ...」 とか言い出す 父親マジ良心ってかんじだわあ

kanaラストは、自分の手で車を運転して結婚式から逃げ去るのがいいかんじ。

kana ラスト、それまでは「夫婦だ、夫婦だ」 言われていたのに、ほんとうに結婚したら「あれは夫婦じゃないね」 って言われる逆転もおもしろい。

kana
カメラのムダのないキビキビした動きがいい感じだ。
舞台はマイアミ
ラブコメというか、もはやコントだろうって笑えるシーン多数。
めっちゃよくできてる。ジェリコの壁の演出は最後まで効いていたし、脚本がしっかりしている
キスシーン含めて、直接的な恋愛シーンがほぼないのもすごい
コルベールは声が甲高くなくて低めなのがよかった。(甲高い声を出す女性が苦手なんだけど、日本は俳優さんでもそういうの多い)
全体的に好感を持てるキャラクターばかりが出てくるから、いい気分で見られる。エリーのお父さんもとってもいいひとで、kanaは父親と仲がいいからか、いい父親が出てくるお話はうれしい。
まあ全体的にはプロットは単純で、ライトノベルとそれほど変わらないように思える。演出としゃれた会話、コントみたいな要素とちゃきちゃきしたカメラワークでそれがかなり魅力的なものに表現されている。


視聴 : 2022/2/22
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