generated at
『マニャーナの法則 明日できることを今日やるな』(マーク・フォースター)

タスク管理の一番初めに読む本として、本書がもっとも適切やと思う。
「明日できることを今日やるな」なんて、一見先延ばしを推奨しているように思える。けれども、それは大きな勘違い。

入ってきたタスクに次々に着手していたら、今日1日でどこまで終えればいいかわからなくなる。入ってきたタスクが、必ず今日中にやらなければいけないとは限らない。特に緊急ではない仕事に対して突発的に対応していては、次々に新たなタスクに着手してしまうために、いろんなタスクが滞りがちになり、いつまでたっても終わらない。

> p90.「仕事に必要以上の緊急性を与えない」

これこそが、日々入ってくるタスクに対しての基本的な向き合い方。
この基本思想に基づいたシステムと原則を教えてくれるからこそ、本書がタスク管理の一番初めに読む本としてもっとも適切だと思う。
もちろん、いつ読んだとしても、得られるものはたくさんある本になっているので、どんな人に対してもおすすめできる本。

ちなみに、『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』(マーク・フォースター)というのが2016年に新たに出た。でもやっぱり、サクッと読めて、それでいて得られるものも大きい本書の方が、タスク管理のはじめの一冊としてはおすすめ。


発行:2007