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辻惟雄
つじ のぶお


日本美術史の分野で一番著名な美術史家
『奇想の系譜』(1970年)は、日本美術史を変えたと言われている著作。岩佐又兵衛伊藤若冲狩野山雪曽我蕭白長沢蘆雪歌川国芳というそれまでの美術史においては傍流であり、一部の人間にしか知られていなかった絵師たちを「奇想」というワードで位置づけて人口に膾炙させた。実際、今の美術史の教科書を読むと彼らの名前が登場し、美術史の中に組み込まれていることが分かる。
2024年8月に『最後に、絵を語る。 奇想の美術史家の特別講義』という本が出版され、Amazonで少し前までベストセラーになっていた。年齢的に本当に最後になるだろうから日本美術ファン必読。