未来の眼
一切が死滅した場所に身を置いて、一切を判定する
誰もが(私一般が)身を置きうる
「罩め」はたぶん「たちこめ」

が、黒川は「そんなものではない」と言う
なぜか?
それはまだ太陽が太陽であり、陸は陸であり、海は海であり、星々は星々であるかぎり、天地創造の日とまったく同じであり、真の死滅の姿ではない。「死滅とともに新たな再生を約束する
永劫回帰の輝かしい相に過ぎない。」
真の死滅せる宇宙の姿は、太陽はもはや太陽でなく、陸はもはや陸でなく、海はもはや海でなく、星々ももはや星々でないようにあるべきだ(
決定的な死滅の相、
宇宙の反省)
黒川「医やしがたい傷をうけた存在は、ついにもはや存在たり得ない筈だ!」「人間は、・・・偉大な
自己否定に達するのです!」
~p353