>内面性は、関係に対する悲しみや疎外感ではなく、これまで生きてきた素朴な直接性からいったん自分を切り離し、自分のほうから世界とのかかわりの意味を了解したい、という思いを抱く。この気づかいに応ずるように、反復が、関係への信頼にもとづく自分と世界とのかかわりを示す。実存は、自分から欲望を自覚し、関係を生きなおす人間のあり方として位置づけられる 21下
>実存とは、素朴な直接性では見失われている関係への信頼というあらゆることがらの意味を、自分自身という場所(内面性)から、かけがえのない相手との関係を反省すること(反復)を通じて、自覚していく哲学的態度 22上