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前期ウィトゲンシュタインの「意志」についての論考を読む

読んだ日
久住哲2022/1/31

この論考のメインテーマのひとつはウィトゲンシュタインの幸福論
後半では大部分がその話
他、表題の「意志」とか

方針
この論考の議論の道筋は書かない


感想
2つのポイント
苦しみや楽しみをものともしないこと

このふたつのポイントの理論的な根拠となる主張は、世界の中の事実に価値がないということだ
この無価値さは、出来事が意味なく起こるという偶然性とみなされている
意味なく起こるということは、例えば、
なにかの目的のために起こるのではないということ
あるいは、良いことないし悪いことをもたらすのではないということ

認識の生」という言葉が出てくる
「認識の生」をタグにしておく
この言葉はいずれどこかでまた取り上げるときが来るだろうと予想する
アリストテレスの「観想的生活」のことか?……と読んでいて思う
しかし、「観想的生活」は言葉を聞いたことがあるだけで、どんな意味かは知らない

現在を生きると死を恐れなくなるというのは、聞くと「なるほど」と思われる
ただ、「現在を生きる」という表現の意味は明確ではない
自分にとって久住哲

ついでのメモ
この論考を読んでスピノザを思い出した
この論考にはスピノザを想起させる表現が出てくる
永遠の相の下に」という表現だ
それはスピノザの言葉として出てくるわけではない
この表現は『論理哲学論考』の6.45で登場する
また、『草稿1914-1916』の1916/10/7でも出てくるらしい