ヤングケアラー
親や祖父母の介護をしたり、家事をしたり、兄弟(妹)の世話をしている子供たちのこと。
ヤングケアラーについて、厚生労働省は以下のように書いている。
>法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。
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斎藤純一『平等ってなんだろう?』(
中学生の質問箱シリーズ)(2021年11月出版)には、「勉強や仕事をしながら、家庭内でも重い役割を担っている若い人たちは結構いて、
最近の実態調査では、中学2年生の17人に1人という高い割合であると報じられました」と書かれている。
家庭内で助け合うこと、家族のために介護や家事をすること自体はもちろんよいこと。
しかし、それによって学校の勉強に支障が出る、部活動や友人付き合いがまったくできないなど、基本的な社会生活までもが疎かになってしまう事態になる場合であれば、やはり問題とされるべきだといえる。
今はまだ社会の中で光が当たっていない問題の一つだが、日本でも孤立しがちなヤングケアラーを早期発見し、支援に繋ぐ国レベルの取り組みが必要かもしれない。