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ボルヘスのグノーシス解釈

エッセイ異端思想家バシレイデスの擁護」(1931年)より
>構造
(生来の父)……内実が充満(プレーローマ)である、プラトン的原型と、思惟し得る本質と、普遍的なものからなる、想像も及ばぬ博物館。
365天を創造し統治する下位の神々
最下位が聖書の神
神々の秘められた名を知る者は、キリストのごとく天を越えて永遠なる神のもとへとたどり着く
>グノーシスにみられる意図
1. 仮定された一連の段階的な神性を、これまた仮定の神と現実のあいだに挿入することによって、悪の問題を、物議をかもすことなく解決しようという意図
2. われわれの世界の減退、われわれの罪悪ではなく、われわれの本然的な無意味性。本質的にとるに足らないひとつの過程として想像された世界、天上の古いエピソードから消え去った、その傍系的反映として想像された世界。単なる偶然としての創造。