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ベンヤミンのプロフィール

ドイツ批評家・思想家

フライブルク、ベルリン、ミュンヘン、そしてスイス・ベルン大学で哲学を学ぶ。
プラトン、カント、フッサール、新カント学派(特にマールブルク学派)などに取り組む。

文学においては、ゲーテ、ヘルダーリン、初期ロマン主義、ゲオルゲ、ドストエフスキー、ジッド、ボードレール、シェーアバルトといった詩人や作家、また美術においては表現主義の絵画、とくにパウル・クレーに強い関心を示した。

ベンヤミンの博士論文のテーマは当初「カントと歴史」または「カントの歴史哲学」であった。
青年ベンヤミンは、カントを「認識の正当性を証明するということを問題とした哲学者たちの最後の〔時代的に最も新しい〕哲学者であり、またプラトンに並びたつおそらく唯一の哲学者である」とし(「来たるべき哲学のプログラムについて」)、同時に「最も決定的な点においてカント批判者であ」った(浅井健二郎による解説)。
しかしその関心は徐々に(カントとの関連を意識しつつ)ロマン主義的批評の哲学的基盤に移っていき、『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』に結実した。