ヘイズ・コード
かつてアメリカ合衆国の映画界で導入されていた自主規制条項である。アメリカ映画製作配給業者協会によって1934年から実施され、名目上は1968年まで存続した。
検閲制度ではなく、一部の映画を不道徳だとして非難する団体などに対抗してハリウッド作品の上映を保証するため、業界側が自主的に導入したガイドラインである。
ヘイズ・コードの内容
> 以下の項目は、いかなる方法においてもアメリカ映画製作配給業者協会の会員が映画を制作する際に用いてはいけない要素である。
> 1.冒涜的な言葉("hell," "damn," "Gawd,"など)をいかなるつづりであっても題名・もしくはセリフに使うこと
> 2.好色もしくは挑発的なヌード(シルエットのみも含む)または作品内のほかの登場人物による好色なアピール
> 6.異人種間混交(特に白人と黒人が性的関係を結ぶこと)
> 11.人種・国家・宗教に対する悪意を持った攻撃
> また、いかなる方法においても、以下の要素を用いるときは、下品で挑発的な要素を減らし、その作品の良いところを伸ばすためにも、細心の注意を払うようにすること
> 2.国際関係(他国の宗教・歴史・習慣・著名人・一般人を悪く描かぬように気を付けること)
> 5.窃盗、強盗、金庫破り、鉱山・列車および建造物の爆破など(あまりにも描写が細かいと、障がい者に影響を与えるおそれがあるため)
> 24.法の執行もしくはそれに携わる者を扱うこと(タイトルのみも含む)
> 25.過激もしくは好色なキス(特に一方が犯罪者である場合は要注意)