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ドン・キホーテの贋作



『ドン・キホーテ』後編が出版される前に、贋作が出回った。セルバンテスはその贋作を読んでおり、主人公に偽者への言及をさせたり、行き先をサラゴサからバルセロナに変えたりしている(辻原登は「ドン・キホーテと偽のドン・キホーテが出あわなくてよかった。出あっていたら、理屈ではなく、近代小説はめちゃめちゃになり、その歴史は終わっていた」といったことを『東京大学で世界文学を学ぶ』で述べている)。
贋作の邦訳もある。
作者と目されているのはヘロニモ・デ・パサモンテ。彼をモデルにしたキャラクターが『ドン・キホーテ』に登場する。実はセルバンテスと面識のある人物である。