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スコラ学

> スコラ学とは
中世ヨーロッパの教会や修道院に付属する学校や大学で形成された学問のスタイルであり、哲学だけではなく、神学、法学、自然学などがスコラ学の方法論に依拠して研究された。
狭義ではカトリックの教義をプラトン、アリストテレス、新プラトン主義などの思想を用いて理解しようとする神学・哲学を指す。

> 背景
カール大帝(在位768-814)、グレゴリウス7世(在位1073-1085)らの教会制度、修道院の改革、教育・学問水準の向上政策よって神学者たちは聖書解釈、自由七科に熱心に取り組んだ。
またスコラ哲学が盛んだった11〜16世紀はヨーロッパは帝国の分裂や対立教皇の存在によって政治的混乱期であり、文化芸術面ではルネサンスが興隆した時期と重なる。
スコラは「school」と同源語である。

> スコラ学の論拠として参照された思想家、学派、著作
アリストテレス(およびアヴェロエスによる『注解』)
プラトン 特に『ティマイオス』
ボエティウス『哲学の慰め』
アウグスティヌス『神の国』『告白』
ペトルス・ロンバルドゥス『命題集

> 主要なスコラ哲学の思想家たち
初期
カンタベリーのアンセルムス
アベラルドゥス
クレルヴォーのベルナルドゥス

盛期
ロジャー・ベーコン
アルベルトゥス・マグヌス

後期
ウィリアム・オッカム

近代
フランシスコ・スアレス