>HPL(ハワード・フィリップス・ラヴクラフト)が、自身の作風に関して提唱した概念。『宇宙的恐怖』と訳される。
> 本人は明確な定義を確立させておらず、オーガスト・ダーレスらがその作品を纏め上げ『クトゥルフ神話』というジャンルを体系化する過程において、『宇宙的恐怖』の概念も徐々に確立されていった。
> 端的に言ってしまえば、かつての恐怖小説において中心的な役割を担ってきた『人間の幽霊』や『宗教に基づく悪魔』あるいは『生きてる人間が一番怖い』を廃し、外宇宙や異次元から飛来する『対話も理解も不可能な、根源的に異質な存在』を中核に置く作風である。
> いわゆる『クトゥルフ神話』ではない作品にも『コズミックホラー』の性質を含むものは多い。