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エドガー・アラン・ポー
File:Edgar Allan Poe, circa 1849, restored, squared off.jpg:Wikimedia Commons


アメリカの詩人、小説家、評論家。
物語詩「大鴉」で名を馳せる。彼の詩はボードレールなど象徴派の詩人に大きな影響を与え、象徴主義の到来を準備した(ボードレールはポーの詩を翻訳し、自国フランスで紹介している)。
推理小説の父。「モルグ街の殺人」は世界初の推理小説といわれている。「黄金虫」は冒険小説だが、初めて暗号を用いた推理小説と見る向きもある。
しかし、ポーの作品で最も知られているものは「アッシャー家の崩壊」「黒猫」などのゴシックホラー小説。
ポーは評論分野においても有名で、『詩の原理』『試作の哲学』などの優れた詩論を残している。
彼は創作における「効果または印象の統一性」を重視しており、しかし「およそ高揚感とは一過性のものである」ために、散文の表現形式として短編は長編を上回る、と考えていた。詩にしろ短編小説にしろ、恐怖や美、推理など、何らかの一つの効果に集中してそれを生かすように筋書きを考えるべきである、というのがポーの文学理論の要諦であるらしい。